2022世界卓球選手権成都大会(団体戦)<9月30日~10月9日/中国>

大会6日目の10月5日、男子団体決勝トーナメント1回戦で日本(世界ランク3位)がブラジル(同6位)と対戦。近年は世界でも屈指の強国となり、伝統国を次々となぎ倒すブラジル。日系の卓球人たちの尽力により強くなった新興国だ。

第1試合は2022年全日本選手権2冠の戸上隼輔(明治大学/世界ランク45位)と、ブラジルのエースで日本のTリーグにも所属するカルデラノ(同5位)が対戦。

第1ゲームから11-11まで競り合うが、ここでカルデラノに後ろに下がりながらフォアサイドを切る好打を決められ、そのまま先制される。2ゲーム目、戸上が緩急自在のレシーブを武器に5連続得点と逆転で取り返す。その後も戸上は低いサーブでチキータを封じ、先手を取って攻めてカルデラノを台から下げ、守勢に追い込む。守るべき所は無理なくブロックし、隙を見せずに戸上が日本の1勝目を飾った。

いきなり戸上が相手エースを下し、迎えた第2試合はエース張本智和(IMG/世界ランク4位)と日系人選手のジョウティ(同110位)との一戦。

ジョウティ Photo:Itaru Chiba

張本の生命線であるサーブレシーブの強さが際立ち、そこから前陣での連続攻撃でたちまち得点。1、2ゲーム目は4点と5点で獲得する。

打たれても、少し台から下がってセーフティにしのぐ。押し引きのバランスが取れた立ち回りでストレートで完勝した。

<世界卓球 男子団体決勝トーナメント1回戦>
日本 2ー0 ブラジル
※5試合制(3戦先勝)

<第1試合>
戸上隼輔 3-1 カルデラノ
11-13/12-10/11-8/11-7

<第2試合>
張本智和 3-0 ジョウティ
11-4/11-5/11-7

<第3試合>
及川瑞基 - イシイ

<第4試合>
張本智和 - カルデラノ

<第5試合>
戸上隼輔 - ジョウティ