日本女子オープン初日 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープンが29日、千葉・紫CCすみれC(6839ヤード、パー72)で開幕した。17歳の馬場咲希は、1バーディー、2ボギーの73で1オーバーとして22位。いつも通り、「楽しかった」と言っ…

日本女子オープン初日

 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープンが29日、千葉・紫CCすみれC(6839ヤード、パー72)で開幕した。17歳の馬場咲希は、1バーディー、2ボギーの73で1オーバーとして22位。いつも通り、「楽しかった」と言ったものの、試合で初めて緊張して「最初の3ホールは足が震えました」と明かした。

 初めての国内メジャー大会。馬場は「緊張してしまって……」と言った。今年は、海外メジャーの全米女子オープンも経験し、全米女子アマチュア選手権では日本人として37年ぶりの優勝を飾った。そんな大舞台でも、2週前の住友生命Vitalityレディス東海クラシックでも「緊張はしなかった」と言ったが、この日は全く違ったという。

「1番のテーショットは大丈夫でしたが、グリーンに乗ってからは足が震えました。2番でもそれが続いて、『あれ、緊張している』と思いました。でも、それが余計に楽しかったです。緊張は3番まで続きましたが、その後は自分のペースでプレーできました」

 1番ティーグランドでは、37年前に全米女子アマチュア選手権を制した服部道子から、快挙達成記念の銀皿を手渡された。事前に聞かされてはいたが、「想像と違って、ビックリしました」。本人はスタート前に人目につかないところで祝われるのかと思いきや、大勢のギャラリーを前にしたセレモニー。それでも、「お皿をもらえてすごくうれしかった」と振り返った。

 ギャラリーはそのまま付いてきて、トッププロの勝みなみ、西郷真央とプレー。足が震えた理由については、「えっ、わかんないです」と言ったが、高まる注目度に加え、メジャーの重みを感じたことで無意識に体が反応したようだ。

復調の理由は「東海クラシック予選落ちの悔しさ」

 その一方で、前半のプレーは快調だった。住友生命Vitalityレディス東海クラシックでは、予選2日間でフェアウェーキープ率は25%だったが、この日は78.57%に跳ね上がった。厳しい設定の中でピンを狙う持ち味も発揮。復調の理由については、「東海クラシックで予選落ちしたことが悔しくて、ショットは随分と練習しました。トップの位置を深くして、大きく振る、振り切ることをイメージして、ショットが良くなってきました」と説明した。

 だが、プレー全体を通しては「悔しい」と言った。後半は10番パー4から3連続でバーディーパットを外し、14番パー4、15番パー3を連続ボギーとした。好調だったショットが曲がり、3パット。イーブンパーを目標にしていたが、スコアを伸ばせるチャンスを逃した後、ボギーを続けたことが許せなかったという。

 それでも、16番パー4からはナイスパーを続けた。最終18パー5も2.5メートルのパーパットを沈めた。「もう、ボギーは打ちたくない」の一心だったといい、薄暗くなったコースでギャラリーの声援を浴びた。

 初日としては上々のスタート。22位は、出場27人のアマチュア選手では首位タイだが、厳しいセッティングゆえに油断はできない。それを自覚する馬場は「明日も勝さんと西郷さんのゴルフに付いていけるように頑張って、4日間戦い抜きたいです」と言葉に力を込めた。(THE ANSWER編集部)