１Ｑ２Ｑ３Ｑ４Ｑ計早大１１２３７立大４１４４13▽得点者井原２、佐藤幹２、斎藤、江本、松尾　前節の慶大との試合を引き分け、リーグ戦も残すところあと二試合。まだ夏の暑さが残るグラウンドで、早大ＲＥＤ ＢＡＴＳはここまでリーグ戦２勝１敗と勝ち越…

１Ｑ２Ｑ３Ｑ４Ｑ計
早大１１２３７
立大４１４４13
▽得点者
井原２、佐藤幹２、斎藤、江本、松尾

　前節の慶大との試合を引き分け、リーグ戦も残すところあと二試合。まだ夏の暑さが残るグラウンドで、早大ＲＥＤ ＢＡＴＳはここまでリーグ戦２勝１敗と勝ち越している立大との試合に臨んだ。第１Ｑ（クオーター）で早大は幸先よく先制するも、失点を重ねリードを許してしまう。２Ｑでは早大は１点追い上げるも、立大にすぐに点を取り返される。３Ｑでも早大はどうにかして反撃を試みるが、さらに点差を広げられる。４Ｑでは一時点差を縮めるも、再び離され７－13で立大に完敗した。


試合前円陣を組む選手たち

　前半は早大にとって苦しい時間が続いた。早大は試合開始直後にＭＦ斎藤励主将（創理４＝東京・早大学院）がゴールを決め、先制点をあげる。しかし立大のオフェンスになると、すぐさま同点に追いつかれてしまう。早大は再びリードした展開を狙い何度も相手ゴールを攻めるが、得点につながらない。そんな中、立大がディフェンスでボールを奪い、カウンターで一気に勝ち越し点をあげる。さらに立大はパス回しで早大ディフェンスを翻弄（ほんろう）し、追加点をあげる。早大はたまらずタイムアウトを取り体制を整えようとするが、立大はその直後のフェイスオフから速攻でゴールを決めた。２ＱになるとすぐにＭＦ井原優太（商４＝東京・早大学院）が得点し、反撃ののろしをあげる。しかしチャンスを活かすことができず、逆に立大に隙を突かれ、長い距離のシュートを決められてしまう。その後早大はファウルによる人数不利などもあり、攻め込まれるが何とか無失点でしのぎ、２ー５で試合を折り返した。


ボールを運ぶＭＦ／ＦＯ高橋一史（法３＝東京・早大学院）

　後半になっても早大は波に乗ることができない。試合再開直後、またしてもＭＦ井原がショットを決め、追い上げムードを作ろうとする。しかし立大が丁寧な攻撃で早大を攻めて得点し、反撃を許さない。その後お互い相手陣内まで攻め込むもゴールが決まらない時間が続く。均衡を破ったのは、早大のＭＦ佐藤幹太（法４＝埼玉・早大本庄）だった。本人も「狙ったところに打てたので良かった」と語るシュートで得点。しかしそれでも早大に流れは来ない。立大はすぐさま点を取り返すと、さらにカウンターが決まり追加点。３Ｑ終盤にフェイスオフからそのままランシューを決められ、点差を一気に離される。４Ｑになり、早大はフェイスオフからボールをつなげ、ＭＦ江本達彦（政経４＝東京・早実）が得点する。さらにＡＴ松尾昇太（法３＝埼玉・早大本庄）がゴール前でパスを受けると、そのままターンして、シュートを決めた。３点差まで詰めた早大はさらにゴールを狙うが、そこから立大にカウンターを決められるなど立て続けに失点し、試合の行方を決定づけた。ＭＦ佐藤がロングシュートで得点するも、反撃はここまで。７－13というスコアで痛い敗戦となった。


ディフェンスを突破し、ショットを放つＭＦ佐藤幹

　序盤からまさかの展開となった立大との一戦。一敗が命取りとなるリーグ戦で、ＲＥＤ ＢＡＴＳはファイナル４進出へ崖っぷちに追い詰められた。試合後重苦しい雰囲気のなか、ＭＦ斎藤は「自分たちの練習でできていなかった部分がそのまま全部出てしまった」と語るように、過去の試合では出なかった脆さから自滅してしまった。しかし早大の敗退が決まったわけではなく、リーグ最終戦の東大戦に勝利し他校の勝敗によってはファイナル４の可能性は大いに残っている。次戦では今回の鬱憤（うっぷん）を晴らす展開に期待したい。

（記事　田部井駿平、写真　飯田諒）

コメント

ＭＦ斎藤励主将（創理４＝東京・早大学院）

――今日の試合を振り返っていかがですか

自分たちの練習でできていなかった部分がそのまま全部出てしまった試合だと思います。

――春接戦を繰り広げた立教との試合でしたが、どのように臨みましたか

点の取り合いになるだろうなということは分かっていたので、最後一点でも多く上回ってやろうという気持ちで臨みました。

――先制こそしたなかでそのあと連続で失点してしまいましたが、そこについてはいかがですか

点を取られることはしょうがないことなのですけど、相手に連続得点で流れを乗らしてしまったことがよくなかったかなと思います。

――得点した後に失点する場面も多くありましたがどう感じましたか

得点した後にすぐ取られてしまったことが、こっちがリズムを作り切れなかった要因なのかなと思います。

――次戦の東大戦に向けて意気込みをお願いします

勝ったら次が続いて、負けたら引退というすごく大切な試合なので、いい練習をして必ず勝てるように頑張ります。

ＭＦ佐藤幹太（法４=埼玉・早大本庄）

――今日の試合を振り返っていかがですか

負けてしまったので悔しいに尽きます。

――チーム全体として何度もシュートを放つもなかなか決まりませんでしたが、どう感じていましたか

決めるべきシュートを決めきれなかった部分が、自分自身も含めてチーム全体として多かったなと感じました。

――ご自身の得点を振り返っていかがですか

一点目はサイドからの右手でのシュートだったのですけど、そこは狙ったところに打てたので良かったと思います。二点目に関しては相手のゴーリーがいなかったので遠目から打ったシュートにはなったのですけど無事入って良かったかなと感じています。ただ外した本数が多かったので、もっともっと決められたのかなと思います。

――次戦の東大戦に向けて意気込みをお願いします

絶対に勝つ気持ちで、もちろん試合もそうですけどそれまでの準備もしっかりして一点でも多くとって絶対に勝ちます。

ＤＦ阿曽裕也(政経４=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがですか

自分たちの良いところは、何一つ出せずにこれまでの取り組みの中で甘かった部分が全部出てしまったのかなと思います。

――序盤から失点が続きましたがどういったお気持ちでしたか

序盤は切り替えていこうとかそういう声は出ていたのですけど、終盤になるにつれて点差が離れてきて徐々に雰囲気も悪くなってしまったのかなと思います。

――フェイスオフやライドクリアからのディフェンスが整っていない間の失点が多いと感じましたがいかがでしたか

そのときに単独でボールをゴール前まで運ばれて失点というかたちが多かったので、個々人が危機感を持ってやっていかないとなって思います。

――次戦の東大戦に向けて意気込みをお願いします

慶応戦で引き分けたことで、まだ勝てばFinal４確定できるチャンスがあるので今週一週間、今まで甘かった部分を全員で潰していって絶対勝ちたいと思います。