香川真司は、ボルシア・ドルトムントの偉大な歴史の一部であり続ける。ファンは今も、極東から来た小柄な背番号23の姿を崇め…

 香川真司は、ボルシア・ドルトムントの偉大な歴史の一部であり続ける。ファンは今も、極東から来た小柄な背番号23の姿を崇めている。

 9月19日、ボルシア・ドルトムントはツイッターとインスタグラムの公式アカウントで、ある動画を公開した。12年前の同日に開催された、シャルケとの「レビアダービー」のシーンである。

 ボルシア・ドルトムントにとって、近隣の名門クラブであるシャルケとのダービーは、決して落とせない一戦である。それはシャルケにとっても同じことであり、青と黄色のライバル心が強烈に燃え上がるアウェイスタジアムに2010年、加入したばかりの香川は足を踏み入れた。

 ボルシア・ドルトムントは開幕戦こそ落としたものの、そこから2連勝。さらにライバルを叩いて勢いに乗りたいブンデスリーガ第4節、香川は4-2-3-1のフォーメーションでトップ下に入った。

 前節のヴォルフスブルク戦でブンデスリーガ初ゴールを決めていた香川は、さらに加速する。開始20分、ドリブルするマリオ・ゲッツェの足元からこぼれたボールを拾うと一気に加速。中央に持ち込むと、反転した相手DFが遅れた瞬間を見逃さずに左足を振るった。先制点に、スタジアムを揺るがす歓声が広がった。

 香川は止まらない。1点差で迎えた58分、右サイドでロングパスを受けたヤクブ・ブワシュチコフスキがクロス。ファーサイドに走り込んできた香川は空に舞いながら左足で追加点を叩き込んだのだ。敵地フェルティンス・アレナで、「カガワ」の名を強烈に知らしめた。

■「シンジが恋しい」

 この試合では、ベンチスタートだったロベルト・レバンドフスキが3点目を決めている。チームを率いているのは、リバプールチャンピオンズリーグを制する前の青年監督ユルゲン・クロップ。シャルケのゴールを守っていたのはマヌエル・ノイアーで、トップ下には元スペイン代表FWラウールが入っていた。

 そう考えると、隔世の感があるが、ファンの心の中では今も色あせることないようだ。インスタグラムとツイッターに、歓喜の声が投稿されている。

「(今季のレビアダービーが行われた先週末の)土曜日にシンジのユニフォームを着た理由が、まさにこれ」
「そしてシーズン最後にはチャンピオンになったよね!」
「香川は本当に良かった」
「すごい試合だった。シンジはレジェンド」
「レジェンドであり、ダービー・マイスター」
「シンジがすごく恋しいよ…。他の選手とは全然違うものを持っていた」

 香川はイングランドへの挑戦などを経て、現在はドイツの隣国ベルギーでプレーする。だが、ボルシア・ドルトムントと香川の間には、いつまでも変わらぬ絆があるようだ。

いま一番読まれている記事を読む