フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日~6月11日/クレーコート)の大会4日目、男子シングルス1回戦。 レンツォ・オリーボ(アルゼンチン)に対する試合を再開するため、フィリップ・シャトリエ・コートに戻ってきた第12シー…

 フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日~6月11日/クレーコート)の大会4日目、男子シングルス1回戦。

 レンツォ・オリーボ(アルゼンチン)に対する試合を再開するため、フィリップ・シャトリエ・コートに戻ってきた第12シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)は、劣勢を覆すことができなかった。

 彼らの試合は前日の火曜日、ツォンガが5-7 4-6 7-6(6) 4-5でリードされているときに日没順延となった。

 水曜日に再開された試合で、ツォンガは最初の3ポイントを落としたが、3つのマッチポイントをしのぐことに成功する。しかしオリーボはフォアハンド・クロスのウィナーで次のマッチポイントをものにし、このセットを6-4で取って試合にケリをつけた。

 ツォンガはここまで、グランドスラム大会で世界ランク91位のオリーボほどランキングの低い選手に敗れたことはなかった。

「ツォンガを気の毒に思う。昨日午前1時に家(宿泊所)に戻ったのだが、リードしていた僕でさえ、なかなか眠れなかった。マッサージを受けたりしていたんだけど、簡単ではなかったよ」とオリーボは言った。

「数時間は寝たが、試合再開について考えずにはいられなかった。今日の試合では、落ち着きを保つために次の1ポイントのことだけを考え、1ポイントずつに取り組んだ。ツォンガのような選手を倒すには、すべてのポイントに集中しなければならない」

 一方、ツォンガは、「こんな形でコートに戻ってくるのは難しかった。あっという間だったよ。戻ってプレーするのがたった1、2ゲームなら、どんなことだって起こり得る。バックハンドが下手な選手だって、5本くらいなら連続で入れることもできるからね......言うまでもなく、この再開後の1ゲーム目を取って、勝負を再スタートさせたかった」と言った。

 しかし彼は、「全力は尽くしたからフラストレーションはない」とも言った。「ただ、1回戦でここから去るのが悲しいだけだ。僕には、何かが欠けていた。通常やり慣れていることがなかなかうまくできずに苦労した。試合を通し、一度もいいリズムを見つけることができなかったんだ」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「全仏オープン」1回戦、ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス/上)とレンツォ・オリーボ(アルゼンチン/下)。試合途中で日没順延となり、翌日続きをプレーするためコートに入る(写真◎Getty Images)

Photo: Jo Wilfried Tsonga of France and Renzo Olivo of Argentina during the day 4 of the French Open at Roland Garros on May 31, 2017 in Paris, France. (Photo by Anthony Dibon/Icon Sport )