第44回皇后杯関東予選 準決勝早大10-01-00東京国際大【得点】(早大)67分:髙橋雛(東京国際大)なし ア式蹴球部…

第44回皇后杯関東予選 準決勝
早大0-0
1-0
東京国際大
【得点】
(早大)67分:髙橋雛
(東京国際大)なし

 ア式蹴球部女子(ア女)は11日、皇后杯関東予選準決勝に挑み東京国際大を1ー0で撃破した。前日に準々決勝で勝利し、今大会の第一目標である本戦出場を決めていたア女。今節は今季初のタイトルに向けた一戦となった。立ち上がりから攻守の形こそ作ったものの、決定的なシーンは作れない。試合はスコアレスの状態が続いたが、67分にFW髙橋雛(社4=兵庫・日ノ本学園)が裏に飛び出しGKとの1vs1を冷静に決め先制。これが決勝点となり、ア女は準決勝も手堅く勝利した。2年ぶりに決勝進出を果たし、3年ぶりとなる今大会優勝まであと一つとした。

 


得点後に喜ぶ髙橋。今季初タイトルまであと1勝となった

 

 前日に皇后杯本戦出場をかけた準々決勝をそれぞれ戦った両チームにとって、この試合は連日の試合となる。それもあってか両チームのシュート本数は80分(今大会は1試合80分制)で12本と、締まったゲームとなった。試合は敵陣でボール保持を続けるア女に対し東京国際大が堅守を見せる展開。出足の鋭いカウンターでア女ゴールを狙う東京国際大は、今季カウンターでア女から2ゴールを奪っている。それでも最終ラインを中心にリスク管理を徹底し危険な場面は作らせなかった。すると67分、「2列目からの飛び出しは意識していた」とMF笠原綺乃(スポ3=横須賀シーガルズJOY)の縦パスにタイミングよく抜け出した髙橋がゴールを記録し先制。ワンタッチでキーパーとの1vs1を仕留めた。残る13分間、この1点を守り切りウノゼロで快勝した。

 


先制シーン。スピードで相手を振り切りワンタッチで冷静に沈めた

 「去年本当に悔しい思いをした」と語るのはキャプテンマークを巻いたGK近澤澪菜副将(スポ4=JFAアカデミー福島)。昨季『4冠』を目指したア女は、最初のタイトルだった皇后杯関東予選の準決勝で日テレ東京Vメニーナ(メニーナ)に6失点の大敗を喫し、シーズンの目標を中盤にして失ってしまった過去がある。当時の4年生が不在だったその試合でもキャプテンマークを付けていたのが近澤だった。メニーナはその後の本戦でWEクラブを次々に圧倒しベスト4に進出。かなりの強敵ではあったが、大量失点と四冠の頓挫に「精神的にもヤバかった」と涙をのんだ。だからこそ「絶対に勝つ」と宣言し、これを完封勝利でリベンジを実現させた。

 


2日連続で無失点に抑え昨季のリベンジを果たした近澤。準々決勝では凄まじいいフィードを見せ観客を沸かせた

 「絶対に勝つ」のは準決勝だけではない。昨季のリベンジを果たすためにも、上昇傾向にあるチームをさらに勢いづかせるためにも、今大会優勝は成し遂げたい。19日の決勝、対戦相手は強豪東洋大。爆発的な得点力を誇る相手に真正面から堅守をぶつけ、雪辱果たせ。

(記事、写真 前田篤宏)

早大メンバー
ポジション背番号名前学部学年前所属
GK◎1近澤澪菜スポ4JFAアカデミー福島
DF夏目歩実スポ3宮城・聖和学園
DF堀内璃子スポ3宮城・常盤木学園
DF井上萌スポ4東京・十文字
DF15田頭花菜スポ2東京・十文字
MFブラフ・シャーンスポ4スフィーダ世田谷FCユース
MF14笠原綺乃スポ3横須賀シーガルズJOY
FW廣澤真穂スポ4ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
FW10髙橋雛社4兵庫・日ノ本学園
FW11吉野真央スポ4宮城・聖和学園
FW27生田七彩スポ1岡山・作陽
→57分17木南花菜スポ2ちふれASエルフェン埼玉マリ
◎=ゲームキャプテン

 


スターティングフォーメーション

 

 

後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)

――昨日に続く試合でしたけど、勝利で終えて今どういう感想を持っていますか

 選手たちは本当によく頑張ったという一言に尽きます。昨日は筑波で今日が東京国際、サッカーのスタイルとしては近しい部分がある中で、最後の最後まで集中力を切らさずに2試合とも無失点で終えてFW陣も頑張って点を取ってくれました。それだけじゃなくて今ケガで離脱している(後藤)若葉とか(船木)和夏とか(浦部)美月とかが自分たちの試合を見たいところを抑えてそれぞれビデオを撮ってくれて、というところも含めて東伏見で待ってくれているみんなのことも含めて全員でよく頑張ってくれたと思います。

――勝ったことはもちろんですけど、無失点で終えて取るべき人が取ったという内容についてはいかがですか

 日体大戦をあまり悲観していなくて、前半パスを動かしながらチャンスを作っていく中で、流通経大戦の中で出た課題に対して前半戦で改善しつつ。正直後半は中一日の中で足が止まったというところはあって、失点の時間を見れば80分と83分という、施主というより私のマネジメントだったりがもう少し何かできることがあったと思う試合だったので、どちらかというと私はすごく反省が多かったです。(髙橋)雛が抜けるという想定をしておかないといけないです。チームとしてブロックを引くということがWEリーグと戦う可能性が出てきているので、常に前からプレッシャーをかけてという戦い方だと体力が足りなくなってくる部分もあるので、耐える守備の練習をしなきゃいけないなとかむしろ収穫が多かったなと思っています。その日体大戦で出た課題を今度は筑波戦で動かしながら相手を疲れさせながらという部分が改善され、というひとつひとつ積み重ねながら、さらには負けちゃいけないというプレッシャーも感じつつ、ということを真摯に取り組んでくれている結果が決勝進出につながったかなと思います。

――東洋と15日、19日戦うことになりました

 大学ばっかりとやってますね。ずっとやってるところとやってる感じはあるので、東洋さんがどうというより、クラブチームとやると自分たちの引き出しが増えるじゃないですか。そう意味で言うとクラブチームとやりたかったなというのは無きにしも非ずですけど。まずはしっかり体を回復させること、その上でまた2連戦を積み重ねられたらなと。日本一だったり、WEリーグ撃破に向けての大切な2連戦と捉えて準備して戦いたいと思います。

GK近澤澪菜副将(スポ4=JFAアカデミー福島)

――準決勝を終えて感想はいかがですか

 昨日を除くとここ最近は無失点で終えることができていなかったので、後ろはゼロで終えられたことがホッとしています。

――昨日についてゼロで抑え続けていることにはどういう感触を持っていますか

 試合で負けが続いちゃったりときこそ守備のところにもっとフォーカスしてお互いのコミュニケーションを密にとることだったり、前線との声のコミュニケーションをもう一回見直してそこがうまくできているなと思っています。それが結果として守備でも強さが出たのかなと思います。

――昨日はスーパーなフィードが何回かありましたけど、キックについてはいかがですか

 天然芝もボールも飛びやすいというのもありますけど、フィードの部分はもっとよくしていきたいです。

――ということは15日と19日で意識する部分も変わってきたりしますか

 戦術の部分は変わらないですけど、芝との感触やコンディションの部分は考えなきゃなと思います。

――去年はこの準決勝でメニーナに負けましたけど、今季は決勝まで進めたことについてはどうですか

 去年は本当に悔しい思いをして、精神的にヤバかったんですけど、「絶対来年勝つ」と思っていたし去年の4年生には言っていたので、こうやって勝てて次決勝に臨めることは本当にうれしいですし、絶対勝たなきゃなという思いは強いです。

――トーナメントの期間中にチームの状態も結果もよくなっています

 自分自身としては焦っていたし、下向いちゃダメというのは分かっていても焦っちゃう部分もあったので、しっかり見つめなおすことができて、内容も結果もついてきているところは安心しています。でも今の状態だけじゃ先には進まないと思うので密にやっていきたいと思います。

――改めて今季初タイトルに向けた意気込みをお願いします

 去年悔しかった分、ここまでこれたことは本当にうれしいですし、ここまで来たら勝つしかないと思うので絶対に勝ち切りたいと思います。

 

FW髙橋雛(社4=兵庫・日ノ本学園)

――決勝進出が決まって感想はいかがですか

 昨日もあった中で連戦はなかなかない日程なんですけど、疲労もたまってるなかで総力戦が大事だと思っているので、それを体現できてみんなで勝ち切れたことがすごくうれしいです。

――決勝点を決めました

 2列目からの飛び出しは意識していたので3人目みたいにタイミングよく完璧に、欲しいところにボールが来たのであとは決めるだけという感じだったので決めることができてよかったです。

――15日、19日に続けて東洋大との試合になります

 違う大会ですけど同じ相手で、(15日からの)課題とか成長とかも比べやすいと思います。成長度合いの対決でもあると思うので、やることは変わらず自分たちが主導権を握りながらチャレンジしてやっていきたいです

――内容の方もシーズンの最初のいい状態に戻ってきているのかなと思います

 みんなが描いているイメージとかをすり合わせていけている時期でもあるので、コミュニケーションも普段から多く取れているし、それが一番大きいのかなというのはあります

――チームとしては4-3で勝つのと1-0で勝つのだと、どちらの方がいいですか

 1-0の方がいいですね。やっぱりゼロっていうのが大きいと思うので、そっちのほうがうれしいです。

――今季初タイトルがかかる決勝に向けて意気込みをお願いします

 次勝てば関東優勝ですけど、やることは変わらずにみんなでチャレンジしながら戦っていければと思います。