「11.1」さいたまSAでライトフライ級ダブル世界戦 ボクシングの帝拳プロモーションは14日、所属する日本&東洋太平洋&WBOアジアパシフィック(AP)ライトフライ級統一王者・岩田翔吉が11月1日にさいたまスーパーアリーナにて、WBO世界同…

「11.1」さいたまSAでライトフライ級ダブル世界戦

 ボクシングの帝拳プロモーションは14日、所属する日本&東洋太平洋&WBOアジアパシフィック(AP)ライトフライ級統一王者・岩田翔吉が11月1日にさいたまスーパーアリーナにて、WBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に世界初挑戦することなどを発表した。岩田は都内で会見に出席。Amazon プライム・ビデオで独占生配信される。戦績はV2を狙う31歳のゴンサレスが26勝(14KO)3敗1分け、26歳の岩田が9勝(6KO)。

 岩田は大型興行に気持ちを高ぶらせた。当日はダブルメインカードとして、WBC世界同級王者・寺地拳四朗(BMB)とWBA世界同級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が王座統一戦を行う。同じ階級の3団体の王者が、同日同会場に集結して試合をするのは異例。岩田は寺地、京口らと会見に臨み、こう語った。

「世界初挑戦をこのような素晴らしい舞台で試合ができることを嬉しく思います。ご尽力いただいた方に感謝したいです。11月1日は圧倒的に勝利して、会場やAmazonプライム・ビデオで見て下さっている方にインパクトを残す試合をしたい。世界チャンピオンになります」

 ゴンサレスは19年8月、名古屋でWBO世界フライ級王者だった田中恒成(畑中)に7回TKO負け。2連勝した後の昨年10月、WBO世界ライトフライ級王者エルウィン・ソト(メキシコ)に判定勝ちで王座奪取した。今年6月に初防衛。岩田は印象と明かしつつ、絶大な自信を見せた。

「凄く足を使う選手の印象。自分らしくいつも通り、トレーニングをしていることを試合で出せれば倒して勝てる。全てにおいて自分の方が上回っていると思います」

 9歳の時に総合格闘家の故・山本“KID”徳郁氏のジムに入門。中学2年でボクシングに専念した。18年12月に米国でプロデビュー。WBCのフェザー級とスーパーフェザー級で世界2階級制覇を果たした粟生隆寛トレーナーに師事している。「プロボクシングに順応するまで何戦かかかった印象。ここ最近はコンディション、メンタルの作り方もわかってきた。凄くいいタイミングで世界初挑戦させていただける」と準備は万端だ。

アマ時代は井上拓真、田中恒成に勝利

 アマチュアだった東京・日出高時代には、のちにプロで世界王者になる井上拓真や田中恒成に勝利したことがあり、3年時には高校総体を制した。「もちろん同い年のインターハイとかでやった選手が世界王者になるのは凄く刺激を受けるけど、自分は自分のやりたいこと、目標があってここまで来た。自分のペースでやってきた」と強調した。

 現在は千葉・成田で同門の元東洋太平洋ライト級王者・中谷正義と合宿中。この日だけ会見に足を運び、「走り込みをメインでやっていって、フィジカルトレーニングもやっているような状態。これからスパーリングに入ります」と明かし、大舞台で試合をできる喜びを口にした。

「世界初挑戦がさいたまスーパーアリーナでできるのは凄く嬉しく思いますし、ライトフライ級という階級がこれを機に注目されると思うので、今は自分が世界チャンピオンになることを考えて、獲ってから先のことを考えたい。こういう大きい舞台で試合ができることに感謝して、11月1日まで精一杯過ごそうと思います」

【11月1日対戦カード】

◇WBC&WBAスーパー世界ライトフライ級王座統一戦
WBC王者・寺地拳四朗(BMB) VS WBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)

◇WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ
王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ) VS 日本&東洋太平洋&WBOアジアパシフィック(AP)同級統一王者・岩田翔吉(帝拳)

◇スーパーフライ級10回戦
WBO世界フライ級王者・中谷潤人(M.T) VS フランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)

◇WBO・APライト級タイトルマッチ
王者・吉野修一郎(三迫) VS 中谷正義(帝拳)(THE ANSWER編集部)