エスコバーが死球与え球場騒然、三浦監督「雨の影響もあった」 セ・リーグ2位のDeNAは11、12日に本拠地・横浜スタジア…
エスコバーが死球与え球場騒然、三浦監督「雨の影響もあった」
セ・リーグ2位のDeNAは11、12日に本拠地・横浜スタジアムで行われた対ヤクルト2連戦を、1勝1敗で終えた。前回対戦だった8月26~28日の3連戦では、同じ横浜スタジアムで、3冠王獲得とシーズン本塁打記録更新へ猛進する村上宗隆内野手に、3試合で4本塁打を浴び、11打数9安打9打点と打たれまくり3連敗を喫していた。今回は懸案の村上をマークし、2試合で5打数無安打3四死球に封じた。
スタンドとベンチがざわついた瞬間もあった。DeNAが7-1と大量リードして迎えた8回、2番手の左腕エドウィン・エスコバー投手が、1死走者なしの場面で村上を打席に迎えた。この頃からグラウンド上には、細かい雨がシャワーのように降り注いでいた。1球目に外角いっぱいのスライダーで見逃しのストライクを取った後、2球目の155キロのツーシームは、なんと村上の右太ももを直撃する死球に。村上は無事一塁へ向かったが、一時は両膝に手を置き、うつむいたまま痛みに耐えるように動かなかった。
三浦大輔監督は「すっぽ抜けましたね。雨の影響もあったでしょうし、下(マウンド)も濡れていたと思います」と説明。それでも警戒していた“村神様”を2試合で無安打に封じた結果には、「あれだけの打者ですから、簡単には抑えられない。バッテリーで対策を立てて、うまく攻めたと思います。投手コーチ、バッテリーコーチ、アナリスト(分析担当)を含めて、よくやってくれました」と表情を綻ばせた。
今永は3回に3ボールから申告敬遠「誰もが納得する打たれ方をしないと」
エスコバーの1球はすっぽ抜けたが、村上封じの鍵は内角球だったのではないか。12日に先発した左腕・今永昇太投手は初回、山田に先制ソロを被弾した直後に村上を迎え、カウント1-2と追い込んでから、外角の149キロ速球で遊ゴロに仕留めた。2球目に内角高めへボール球の147キロ速球を見せておいたことが効いていた。
前日の11日には右腕・大貫晋一投手が、初回2死二塁のピンチで村上を迎え、外角にツーシーム、ストレートを集めてカウントを2-2と整えた後、一転内角へ食い込むスライダーで見逃し三振に仕留めていた。
一方で、無理な勝負は避けた。今永は1点ビハインドの3回、2死三塁で村上を迎えると、内外角の際どいコースを突きつつカウントを3-0とすると申告敬遠で歩かせ、続くオスナを遊ゴロに仕留め無失点で切り抜けた。今永は「打たれるにしても、他の人が見て納得する打たれ方をしないといけない。あそこで勝負して打たれたら、誰も納得しないですから」と語る。このあたりは8月26日、2点ビハインドの7回に、リリーフの三上朋也投手が2死走者なしの場面で村上に勝負を挑み、カウント2-0からストレートが真ん中に入ったところを右翼席へ運ばれ、試合を決定づけられた教訓を生かした──といえるかもしれない。
「打たれて対策を立ててやり返し、また打たれたり。この世界はその繰り返し」と三浦監督は言う。首位を走るヤクルトには6.5ゲーム差をつけられ、優勝マジック11の点灯を許しているが、指揮官は「小さいけれど光は見えている。可能性がある以上、その光を大きくしていけるようにやっていきます」と諦めない。今季ヤクルトとの直接対決はあと4試合残しており、その後クライマックス・シリーズで対戦する可能性もある。次なる“村上封じ”に心血を注ぐ。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)