フェザー級ノンタイトル8回戦 ボクシングのフェザー級(57.1キロ以下)ノンタイトル8回戦が13日、東京・後楽園ホールで行われる。12日は都内で前日計量が行われ、日本同級9位・松本圭佑(大橋)と相手の石田凌太(角海老宝石)がともにクリアした…

フェザー級ノンタイトル8回戦

 ボクシングのフェザー級(57.1キロ以下)ノンタイトル8回戦が13日、東京・後楽園ホールで行われる。12日は都内で前日計量が行われ、日本同級9位・松本圭佑(大橋)と相手の石田凌太(角海老宝石)がともにクリアした。デビューから5勝(5KO)の松本は、長いラウンドで経験を積みたい意向を示した。石田の戦績は11勝(6KO)3敗。

 松本はあえて長期戦を思い描いている。2020年8月のプロデビューから5試合で初回決着は3度。最長で5回だった。今年6月には、タイ・スーパーバンタム級1位ナクハリン・ハンギュ(タイ)との58.0キロ契約8回戦で1回42秒TKO勝利。デビュー5連勝を飾ったが、満足していない。

「プロとして経験ができていない。長いラウンドを経験しておきたい気持ちもある。キャリアを積むために大事に戦いたいですね。相手は勢いもあってビビらずパンチを打ってくる。自分はアマ上がりですけど、プロらしいボクシングでじっくり攻めていきたいです」

 アマチュア時代にしのぎを削った堤駿斗(志成)が、7月のプロデビュー戦で8回判定勝ち。世界ユース選手権で日本人初優勝するなど快挙を達成したライバルに対し、松本は「堤がデビューして意識する部分もある。焦りじゃないけど、(長いラウンドを経験して)いいなと。プロとしてキャリアを積んでいる。今回は5、6、7回あたりに倒すイメージです」と意気込んだ。

元東洋太平洋王者の父も「もうちょっと経験を積まないと」

 現在の日本ランクは9位。阿部麗也(KG大和)が王座を保持している。元東洋太平洋フェザー級王者の父・好二トレーナーは「ランカーとならやってもいいかもしれませんが、もうちょっと経験を積まないといけないと思います。最低限は勝つことですが、可能なら5、6、7回までやって倒しに行ってほしい」と強調。ランクを上げていけば、より挑戦できる可能性が高まるが、松本も冷静だった。

「僕はそんなに急いでないです。会長に『いける』と思ってもらえる試合を見せないといけない」

 アマ時代は、フジテレビの人気番組「ミライ☆モンスター」で注目された23歳。一歩、一歩、着実に階段をのぼっていく。

 同日のメインイベントでは、WBOアジアパシフィック(AP)・スーパーライト級(63.5キロ)タイトルマッチが行われる。この日の計量は、王者・平岡アンディ(大橋)と挑戦者アルビン・ラガンベイ(フィリピン)がともに一発クリアした。(THE ANSWER編集部)