フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日~6月11日/クレーコート)の大会3日目、男子シングルス1回戦。 フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が5年ぶりに全仏オープンに戻ってきた。2009年全米オープン・チャ…

 フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日~6月11日/クレーコート)の大会3日目、男子シングルス1回戦。

 フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が5年ぶりに全仏オープンに戻ってきた。2009年全米オープン・チャンピオンは勝利をつかむのに、それほど苦労はしなかった。

 数回にわたり何ヵ月もの間、プレーを阻むことになった一連の手首の故障と手術のあと、デル ポトロはそのパワフルなフォアハンドを非常に有効に使う能力を持っているところを、ふたたび証明して見せた。

 第29シードのデル ポトロは火曜日に、アルゼンチン人同士の対決となった1回戦で予選を勝ち上がったギド・ペラを6-2 6-1 6-4で下した。

 デル ポトロは、先週のリヨンで彼を苛んでいたという肩と背中の問題をまったく感じさせないプレーを見せ、一度もブレークポイントを与えなかった。

 デル ポトロの全仏での最高成績は、2009年の準決勝進出だ。それは、彼がニューヨークで初のグランドスラム・タイトルを獲得する数ヵ月前のことだった。

 一方、第18シードのニック・キリオス(オーストラリア)はフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)を6-3 7-6(4) 6-3のストレートで破り、2回戦に駒を進めた。キリオスは試合を通し、20本のサービスエースを記録した。

 第2セット5-4からブレークポイントを握っていたキリオスは、重要な場面においてジャッジのコールが自分に不利な形になったとき、主審と長々と言い争った。しかし彼はその後、集中力を取り戻し、3度目のセットポイントでサービスエースを叩き込み、タイブレークをものにした。

 また、フィリップ・シャトリエ・コート(センターコート)で番狂わせが多かったこの日、第9シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が再開された1回戦の試合で、フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に4-6 6-3 4-6 2-6で敗れた。

 試合は前日の月曜日に、両選手が1セットずつを取り合ったあと、日没のため翌日に順延となっていた。

 ツアーでも、もっとも才能ある若手とみなされている20歳のズベレフは、第4セットの間に苛立ちからラケットを叩き折った。彼は、特に前哨戦のローマでノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒して優勝していたことから、全仏で優勝することも可能なアウトサイダーのひとりとみなされていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「全仏オープン」1回戦でフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に敗れたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)

Photo: PARIS, FRANCE - MAY 30: Alexander Zverev of Germany looks on during the first round match against Fernando Verdasco of spain on day three of the 2017 French Open at Roland Garros on May 30, 2017 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)