フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日〜6月11日/クレーコート)の女子シングルス1回戦で、第7シードのジョハンナ・コンタ(イギリス)に対し番狂わせを演じたあと、シェイ・スーウェイ(台湾)は、全仏オープンとパリとの恋を…

 フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日〜6月11日/クレーコート)の女子シングルス1回戦で、第7シードのジョハンナ・コンタ(イギリス)に対し番狂わせを演じたあと、シェイ・スーウェイ(台湾)は、全仏オープンとパリとの恋をできるだけ長く続けたいと願っている。

 2014年にロラン・ギャロス(全仏)でダブルス優勝を遂げたシェイは、昨年パリで現ボーイフレンドと出会ったあと、最近パリに引っ越してきた。

「台湾にはプロフェッショナルなテニスコートがないから、練習するため、私とコーチはいつもどこか別の場所へ旅していたの。それで昨年友達が、彼女の友達に紹介してくれたのよ」とシェイは笑みを浮かべて言った。

「彼女が、『そういえばパリに友達がいるの。彼がパリで遊びにつれて行ってくれるわよ』と言って、私たちは、私のコーチングチームといっしょに食事に行ったのだけれど、それからことがうまくいって...今、私は彼といっしょにパリに住んでいるわ」

 世界ランキング109位のシェイは、コンタを1-6 7-6(2) 6-4で破り、2年連続で全仏の2回戦に進出した。

 シェイは、この勝利は自分がコート上でプレーを楽しんでいるおかげだと考えている。

「1回戦でシード選手と対戦するのは楽なことじゃない。彼女たちは大舞台でプレーし慣れていて、考え方も前向きで、メンタル的に非常に強いし、それに体も大きくて強いわ」と、31歳のシェイは言った。

「私にとっては、ただコートに出て行って自分のテニスを楽しみ、私の最高のショットを打とうと努めるだけ...私はコート上でただポジティブであろうと努めているの」

 コンタが最初の15ポイントうち13ポイントを取り、第1セットをわずか26分でものにして快調なスタートを切ったあと、シェイは全力を絞り出して奮闘しなければならなかった。

「『私ったらなんてひどいプレーをしているの』と考えていた。多くのショットをミスしてしまい、言うまでもなくメンタル的にダウンしていたわ。だから第2セットでは、ここからスタートよ、と言って、第1セットのことはあまり考えないようにしたの」とシェイは言い添えた。

 コンタはいまや、キャリアを通してプレーした全仏での3試合のすべてに負けたことになる。26歳のコンタは全仏を別にしても、クレーの大会の本戦では4試合にしか勝ったことがない。しかし彼女は、自分がレッドクレー上でも上達しつつある、と信じている。

「結果だけ見れば、必ずしも上達が反映されていないってことはわかっている。でもコーチとの会話でもそうだし、私は実際、プレーしたすべての試合で、このサーフェスでのプレーを大いに向上させたと感じている。成長度という意味でも、プレーレベルという意味でも、シーズンを通してプレーした試合、セット、ゲーム、各ポイントごとに私は上達した」と、コンタはコメントした。

「ここでもう一試合をプレーするチャンスを得られなかったというのは不運なこと、残念なことだわ。というのも私は間違いなく、このサーフェス上で過ごす時間を楽しんでいたから。クレーでのシーズンが続くことを私は望んでいたの」(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「全仏オープン」1回戦で第7シードのジョハナ・コンタ(イギリス)を倒したシェイ・スーウェイ(台湾/左)

Photo: PARIS, FRANCE - MAY 30: Johanna Konta of Great Britain and Su-Wei Hsieh of Taipei walk off court following the first round match on day three of the 2017 French Open at Roland Garros on May 30, 2017 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)