森、山川、呉で3年ぶりの3者連続本塁打■西武 3ー2 ロッテ(6日・ベルーナドーム) 西武は6日、本拠地ベルーナドームで…
森、山川、呉で3年ぶりの3者連続本塁打
■西武 3ー2 ロッテ(6日・ベルーナドーム)
西武は6日、本拠地ベルーナドームで行われたロッテ戦に3-2で競り勝ち、首位ソフトバンクにゲーム差ゼロ(勝率1厘差)の2位につけている。両チーム無得点で迎えた4回、2死から森友哉捕手が左中間へ、均衡を破る先制8号ソロ。続く山川穂高内野手が38号ソロ、呉念庭内野手が5号ソロを放ち、チームでは2019年8月15日オリックス戦の源田・森・中村以来3年ぶりとなる3者連続本塁打で畳みかけた。
口火を切ったのは森だった。4回2死走者なし。それまでパーフェクトに抑えられていたロッテ先発の石川に対し、カウント3-2から低めのカットボールをすくい上げ、逆方向の左中間席へ運んだ。試合後お立ち台に上がった森は「前のイニングに光成(先発の高橋光成投手)が粘り強く投げてくれたお陰で、いい流れで打席に立つことができました」とエースに花を持たせた。
実際、高橋は直前の4回、1死満塁のピンチを背負ったものの、茶谷に初球の低めのスライダーを打たせ、三ゴロ併殺に仕留めて無失点で切り抜けていた。マスクをかぶる森にとっても会心のリードだっただろう。
打撃では6月下旬まで打率1割台に低迷していた森だが、ここに来て8月28日オリックス戦以降7試合連続安打。特に高橋が投げている試合で値千金の1発が目立つ。8月30日の日本ハム戦でも、1-1で迎えた4回に上沢から決勝6号ソロ。同15日のソフトバンク戦でも0-0の4回に勝ち越し5号2ランを放っている。高橋の2年連続2桁勝利到達は、森抜きには語れない。
チーム防御率リーグトップの立役者は大混戦「メチャクチャしんどい」
高橋だけではない。昨季までチーム防御率が4年連続リーグワーストだった西武投手陣が、今季は6日現在リーグトップの2.62と大変身。森はここでも「今年は四球が格段に減り、お陰で余裕を持ってリードできている」と投手陣を称えているが、バッテリーの共同作業だ。今季の森は開幕直後の4月2日、ロッカールームでキャッチャーマスクを投げつけた際に右手人さし指を骨折し、“自爆”の形で2か月近くも戦列を離れる悪夢のようなスタートとなったが、復帰後は辻発彦監督が粘り強いリードを称賛する試合が多い。盗塁阻止率も昨季の.274から、6日現在.333に上げている。
この日は、殊勲者の1人である山川が「今年のチームは昔ほど打てない中、ピッチャー中心の守りで勝っている。こういう試合ができているのも森のお陰だと思います」と語った。
「森はこの2年ほどで、すごく大人になったと思います。昔は人見知りでピッチャーと会話できないこともあったけれど、若い投手が増えてきて、今ではみんなが見ていないところでも声をかけています。各投手の性格、投げたい球種、どう抑えたいかを把握している。会話する能力はすごく大事で、森はそこのスキルが一番上がったのではないでしょうか」と山川は評する。
昨季まで、投手陣の顔ぶれが少しずつ変わる中での4年連続チーム防御率リーグワースト。その間ずっと正捕手を務めてきた森は、誰よりも長く痛切に責任を感じてきた。ドラフト同期でプロ9年目を迎えた盟友の山川は、それを誰よりも間近で見つめてきたのだろう。「(森は)時には感情的になることもあるけれど、キャッチャーをやったことのない僕には責められない。僕にはわからない、いろいろなストレスを抱えながらやっているのと思うので」と語った。
1位から4位までが4.5ゲーム差内にひしめく大混戦の中、西武は残り17試合。捕手として成長を見せる森だが、かかる重圧も例年の比ではない。「メチャクチャしんどいです」と苦笑する森の双肩に、獅子の浮沈がかかっている。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)