ポニーリーグ所属の女子で結成されたチームが社会人女子野球チームと対戦 中学硬式野球のポニーリーグで、女子選手が主役の大会…
ポニーリーグ所属の女子で結成されたチームが社会人女子野球チームと対戦
中学硬式野球のポニーリーグで、女子選手が主役の大会が開催された。ポニーリーグでプレーする女子選手で構成したチームと、社会人の女子硬式野球チーム「兵庫ブルーサンダース」による「第1回女子の部王座決定戦」が行われた。阪神、西武、巨人といったNPB球団が女子チームを持ち、女子硬式野球高校選手権の決勝戦は甲子園で開催。その熱は、中学にも広がっている。
昨年初めて女子選手が聖地の舞台に立った全国高校女子硬式野球選手権大会は今夏も決勝戦が甲子園で行われ、神奈川・横浜隼人が優勝した。高校2年生以下が出場する「全国高校女子硬式野球ユース大会」は30日に決勝戦が実施され、兵庫・神戸弘陵が頂点に立った。
高校生の女子野球が熱を帯びる中、中学生にも新たな舞台が用意された。ポニーリーグのチームに所属する女子選手が集まったチームと、社会人の女子硬式野球チーム「兵庫ブルーサンダース」が対戦した「第1回女子の部王座決定戦」。7月22日から28日まで行われた中学硬式・ポニーリーグの全国大会「マルハンインビテーション大倉カップ 第46回全日本選手権ポニーブロンコ大会」に盛り込まれた。
現在、ポニーリーグでは全国で41人の女子選手がプレーしている。このうち18人が「女子の部王座決定戦」に参加した。チーム名は「光り輝く」を意味する「ルミナスポニー」。大会を主催した日本ポニーベースボール協会が、この大会のために作ってプレゼントしたピンク色のユニホームでプレーした。那須勇元事務総長は「女子だけの本気の野球を経験させたいと思ったのが大会を開催した理由です。次のステージにつながる場になればと思っています」と話す。
「甲子園で野球がしたい」聖地は女子中学生の憧れの舞台に
ルミナスポニーは兵庫ブルーサンダースに力の差を見せつけられ、0-16でコールド負けを喫した。それでも、選手や関係者が観戦する中、都内の大田スタジアムで真剣勝負を楽しんだポニー市川南マリーンズの平古場結花さんは「これが甲子園だったらもっとすごいんだろうと思いました。高校では女子チームで野球やります!」と宣言した。
これまでは野球を続ける環境がなく、高校では別の競技に転向する女子中学生は少なくなかった。だが、高校に女子の硬式野球部が増え、今では甲子園でプレーするチャンスもできた。OBにヤクルトのドラフト3位ルーキー・柴田大地投手がいる「羽田アンビシャス」の武島信幸監督は「甲子園が大きいでしょうね。女子選手が『甲子園で野球をしたい』と話すのをよく聞きます」と聖地が女子選手の憧れになっていると感じている。
チームに所属する福田美羽さん(2年)も2021年に初めて甲子園で開催された全国女子硬式野球選手権の決勝をインターネットで観戦し「島野(愛友利・現巨人女子硬式野球チーム)さんの投球を見て、『自分もああなりたい』と感じました」とモチベーションを高めた。
近年は阪神、西武、巨人が女子チームを持つなど、女子野球の熱は幅広いカテゴリーに広がっている。武島監督は「いずれはリトルなど他団体も交えて、女子の硬式野球の大会ができたら嬉しい」と将来を見据える。女子野球は、まだまだ可能性を感じさせる。(川村虎大 / Kodai Kawamura)