フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日~6月11日/クレーコート)。 ジャック・ソック(アメリカ)は全仏オープンに先立ち、ラファエル・ナダル(スペイン)と練習することを予定してマヨルカ島に行った。「ラファと練習するはず…

 フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日~6月11日/クレーコート)。

 ジャック・ソック(アメリカ)は全仏オープンに先立ち、ラファエル・ナダル(スペイン)と練習することを予定してマヨルカ島に行った。

「ラファと練習するはずだったんだ」とソックは嘆いた。「彼がモンテカルロとバルセロナ、マドリッド...と、プレーするすべての大会に勝つまではね」

 試合が続いたためにナダルはオフをとり、ソックはよりレベルの低い選手たちと練習する羽目になった。そしてその後、ロラン・ギャロスにやって来た彼は、第14シードでありながらイリ・ベセリ(チェコ)に5-7 5-7 3-6で敗れ、初めてこのクレーのグランドスラム大会で1回戦負けを喫することになったのである。

「全体的に見て、僕にとってはかなりひどい日々だったね」と、もっともランキングが高いアメリカ人であるソックはコメントした。

 彼はまた、「試合の核心に戻ろうと努力したんだ。でも今日の僕がそうだったように、ああも多くのショットをミスしたら...敗戦は避けられないものに思えた」と言い添えた。

 ネブラスカで生まれ、カンザスで育ち、現在フロリダを拠点としているソックは、何がうまくいかなかったと考えているか、具体的な説明はしなかった。

 ひとつはっきりしているのは、彼が39本のアンフォーストエラーをおかしたということだ。全仏での戦績がそこまで2勝4敗で、一度も2回戦を超えたことのなかった57位のべセリのアンフォーストエラーは、より少ない23本だった。

 反対にソックは、2015年には4回戦に進出しており、全仏で2回戦を超えられなかったのは、たった一度だけだった。

「かなり大きな失望だよ。特に、僕がプレーすることを非常に楽しんでいるサーフェスでの大会だっただけにね」とソックは言った。「でも家に帰って、体制を立て直し、少しだけテニスから休みをとり、エネルギーと情熱を取り戻す必要がある」。

 ソックはまた、出場する大会数を減らすことによって、より休める期間を見つけられるよう、スケジュールを見直す必要があると考えていると言った。

「活力とエネルギーを感じ、一週間プレーすることにワクワクしているようなときに、僕はベストのプレーができるんだ」

 ソックにとって、確かなことがひとつある。「僕は来年、マヨルカにいかないだろうね」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「全仏オープン」1回戦で敗れたアメリカのナンバーワン、ジャック・ソック

Photo: PARIS, FRANCE - MAY 29: Jack Sock of The United States plays a forehand during the mens singles first round match against Jiri Vesely of The Czech Republic on day two of the 2017 French Open at Roland Garros on May 29, 2017 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)