4月17日からの週末に各地で開催されるフェドカップ・ワールドグループ・プレーオフ。「オーストラリア対アメリカ」は、オーストラリア・ブリスベンの屋外クレーコートで実施される。 両国の対戦はこの30年では初めてだ。 アメリカはセレナとビーナ…

 4月17日からの週末に各地で開催されるフェドカップ・ワールドグループ・プレーオフ。「オーストラリア対アメリカ」は、オーストラリア・ブリスベンの屋外クレーコートで実施される。

 両国の対戦はこの30年では初めてだ。

 アメリカはセレナとビーナスのウイリアムズ姉妹とスローン・スティーブンスを欠き、ナンバーワンには25位のマディソン・キーズを据えたチームでオーストラリアと戦うことになった。キーズの初戦の相手は39位のダリア・ガブリロワだ。

 57位のクリスティーナ・マクヘイルがアメリカのナンバー2で、オーストラリアのエース、サマンサ・ストーサーと初日に対戦する。ストーサーは2010年に全仏オープンで決勝に進出し、2011年には全米オープンを制した経歴を持つ。日曜日はリバースシングルスで、最後にダブルスというスケジュールだ。

 アメリカのメアリー ジョー・フェルナンデス監督は36位のココ・バンダウェイではなく、マクヘイルを起用する奇策に出た。フェルナンデス監督はこの理由として、コートサーフェスを挙げている。

 両国の対戦成績はアメリカから8勝5敗。フェド杯の最初の11年間は両国が決勝を戦っていた。最後の対戦は1985年に日本で行われたワールドグループ準決勝となっている。

 そのほかのフェド杯の対戦はすべてヨーロッパで開催される。「スイス対チェコ」と「フランス対オランダ」の準決勝、プレーオアもロシア、スペイン、ルーマニアがそれぞれ開催国として、ベラルーシ、イタリア、ドイツを迎えての対戦となっている。

 ウイリアムズ姉妹やスティーブンスの欠場は、オーストラリアが遠いということもある。オーストラリアは1月に年間最初のグランドスラムの開催国でもある。

 バンダウェイは、アメリカは十分に強いチームだと話す。

 「毎回誰もが選ばれるわけではない」とバンダウェイ。「自分の名前が呼ばれたら、それは自分の番ということ。そして、自分の国のためにベストを尽くす。私たちはUSAの名の下に戦うだけ。個人としてこの対戦に臨むとは考えていない」。

 オーストラリアのアリシア・モリック監督は、マクヘイルの起用はアメリカの強さの表れだとしている。

 「彼女たちにとっては贅沢な悩みだと思う」とモリック監督。「クレーコートでのテニスは長引くものになると思う。体力にも厳しいものがある。私は(アメリカが)それを選手たちで分担することにしようと考えている」。

 オーストラリアにはホームのアドバンテージがあり、最近のチームの好調さにも自信を感じているという。「私たちは信じられないくらいハードにやってきて、今のポジションを得た。そして、ワールドグループに上がれると信じている」とモリック監督は話している。(C)AP