男子テニスのW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)は21日、シングルス決勝が行われ、第4シードのS・チチパス(ギリシャ)は世界ランク152位のB・チョリッチ(クロアチア)に6-7 (0-7),2-6のストレートで…

男子テニスのW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)は21日、シングルス決勝が行われ、第4シードのS・チチパス(ギリシャ)は世界ランク152位のB・チョリッチ(クロアチア)に6-7 (0-7),2-6のストレートで敗れ、4月の4月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)以来となる「ATPマスターズ1000」3勝目をあげることはできなかった。
準決勝で第1シードのD・メドベージェフを撃破し決勝に駒を進めたチチパス。6月のマヨルカ・チャンピオンシップス(スペイン/マヨルカ、芝、ATP250)以来 約1カ月半ぶりとなるツアー制覇に王手をかけた。
決勝戦、序盤からチチパスはサービスとストロークを武器にウィナーを量産。1ポイントも与えることなく第1ゲームをキープすると、第2ゲームでいきなりブレークに成功し3ゲームを連取する。しかし、第7ゲームでブレークバックを許すと、タイブレークでは勢いに乗るチョリッチに7ポイントを連取され先行される。
トイレットブレイクを挟み再開された第2セットでは、第1ゲームから3度のブレークチャンスを握るもこれを決め切れずにいると、第6ゲームで先にブレークを奪われ万事休す。第8ゲームでは1度マッチポイントをセーブしたものの、2度目のマッチポイントを決められ力尽きた。試合時間は1時間57分。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはチチパスのコメントが掲載された。
「僕自身、負けた理由について答えを探しているんだ。明確な答えはない。彼(チョリッチ)は明らかに僕と真逆で、雰囲気に巻き込まれていた。良い意味でね。リラックスしすぎると、その場にいられなくなることもあるんだ。彼はいいサービスをしていたと思うし、僕を何度も動かしていた。第1セットではチャンスを生かすことができたはず。なぜそうしなかったのかわからないんだ。少し焦ってしまったんだと思う」
「彼がミスをしなければしないほど、彼は僕のショットを難しくする。彼はほとんどダニール・メドベージェフのようなものだけど、もうちょっと少し強くボールを打ち、ボールにもう少しトップスピンを加え、コートを開く。基本的に彼のボールは、ガットから離れるときに少し重みがあるんだ」
優勝したチョリッチは「ATPマスターズ1000」初制覇。昨年5月には右肩を手術しツアーを離脱していたが、今年3月に復帰すると、チャレンジャー大会などで優勝を果たし今大会に参戦した。大会ではL・ムセッティ(イタリア)R・ナダル(スペイン)R・バウティスタ=アグ(スペイン)F・オジェ アリアシム(カナダ)C・ノリー(イギリス)らを撃破。完全復活を印象付けるタイトル獲得となった。