ガルビスが同点打、佐藤直が勝ち越し2ラン、高田も適時打■ソフトバンク 9-3 日本ハム(20日・PayPayドーム) ソ…
ガルビスが同点打、佐藤直が勝ち越し2ラン、高田も適時打
■ソフトバンク 9-3 日本ハム(20日・PayPayドーム)
ソフトバンクは20日、本拠地PayPayドームでの日本ハム戦に9-3で勝利した。三森大貴内野手や柳町達外野手が登録抹消、周東佑京内野手と牧原大成内野手が突如スタメンから外れる緊急事態で、代わって出場したフレディ・ガルビス内野手や佐藤直樹外野手が活躍。4回に一挙7点を奪うビッグイニングを作るなど、13安打9得点と打線が繋がり、2連勝を飾った。
2点を追う4回だった。先頭の柳田悠岐外野手が右前安打、アルフレド・デスパイネ外野手が四球で出塁。2死二、三塁で6月15日以来の1軍昇格となったガルビスが打席に立つと、日本ハム先発の上沢から右翼線へと弾き返した。2人の走者が次々にホームへ帰り、同点の2点適時二塁打となった。
この一打で鷹打線は勢い付いた。続く佐藤直はプロ初本塁打となる1号2ランで勝ち越しに成功。さらに一、二塁のチャンスを作ると、高田知季内野手が右前適時打を放って5点目を奪った。ガルビス、佐藤直、高田はいずれもこの日欠場した周東、牧原大、柳町、三森の代役となった選手たち。「大きいですよ。それだけ力があるということなんでね」と藤本博史監督も目を細めた。
藤本監督が期待する若鷹の奮起「若い選手は本当にチャンスだと思います」
中村晃外野手が新型コロナウイルスの陽性判定で出場選手登録抹消となると、三森、椎野も19日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。この日の試合前に行ったスクリーニング検査では、柳町、周東、牧原大、田中正義投手の4人が陽性疑いに。そのため、急遽、スタメンを入れ替えざるを得なかった。
この日のスタメンでレギュラーと言えるのは今宮健太内野手、柳田、デスパイネ、そして甲斐拓也捕手の4人だけ。この日のオーダーは、8月18日の西武戦のスタメンから5人が入れ替わっており、藤本博史監督の言葉を借りれば「緊急事態を通り過ぎました」というほどだったが、まさにチーム一丸で掴んだ1勝となった。
チームにとっては緊急事態でも、出番が巡ってきた選手たちにはビッグチャンスとなる。指揮官も「今、怪我人とか、試合出られない人たちの代わりに試合に出られる選手はチャンスだと思って。1打席でも多く打席に立てるように、やっぱり結果が全てですから、そこをしっかりやってくれたた試合にどんどん出られるんじゃないかな、と。若い選手は本当にチャンスだと思います」と、若鷹たちの奮起に期待する。
日本ハムに2連勝し、首位西武との差は0.5ゲームに縮まった。一方で4位楽天とはわずか1.5ゲーム差。首位から4位まで2ゲームにひしめく大混戦の中、しばらくはこの緊急事態のまま戦わなければならない。「いつも言うように、いるメンバーでやらないとしょうがない」と藤本監督。今こそチームとしての底力と選手層が試される。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)