【明治安田J1リーグ 第26節 名古屋グランパスvsジュビロ磐田 2022年8月19日 19:33キックオフ】 この試…
この試合の少し前、残り9試合となったリーグ戦で順位表の最も下に位置しているチームに対し、クラブは14日に伊藤彰監督を解任。17日には渋谷洋樹ヘッドコーチを監督へ昇格させることを決定した。
小野勝社長は、伊藤監督の解任を決断した大きな理由を「浦和戦の0-6というスコアもさることながら、選手達が一丸になって戦うという姿勢を見せられなかったこと」とし「カンフル剤を入れる必要がある」と判断したという。
しかし、解任した監督と元々コンビだった(磐田の前の甲府、その前の大宮でも)ヘッドコーチの内部昇格、ということが示すように、路線そのものは継続されることに。就任会見で渋谷新監督自身が「普通であるならば、他の方が来て監督を、というところが多いんですけれど」と口にしたように、逆転残留のために思い切った方向転換も十分考えられたが「今まで積み上げてきたものを唐突に壊してしまうことは逆に危険」(小野社長)という部分が重視された。
迎えた新体制初試合、選手たちは戦う姿勢を見せ、部分的にはやりたいことが伝わってくる場面もあった。
■チーム全体の意識は確かにあったが、シュートまで持ち込むことはできなかった
遠藤保仁はボールの逃げどころとなる黒子としてチームを支えることよりも、自らボールを縦に運ぶ場面を増やして全体を押し上げることを重視したプレーを見せた。それによって金子翔太や大津祐樹が前線で動き回ることができる場面が増える、というところまでは、渋谷新監督が就任するにあたり、もともとの路線であった「立ち位置の優位性」に「まずは相手の背後をとってシンプルにプレーをするか」ということをプラスしたいと語っていた狙い通りのものだった。
攻撃でそういうプレーを増やしたい、というチーム全体の意識は確かにあったが、シュートまで持ち込むことはできなかった。
19分、マテウス・カストロの十八番である、あまりに理不尽なスーパーミドルを決められてリードされてしまった磐田は、より攻撃に出るしかなくなった。
しかし、レオ・シルバと稲垣祥がいる中央で勝負することは困難を極め、サイドにボールを動かして次の展開を考えるものの、名古屋のウイングバックである相馬勇紀と森下龍矢の攻守における積極性によって落ち着けず、バックパスが増えてしまった。
突破を試みれば名古屋の出足の鋭さに上回られ、一か八かで裏のスペースを狙ってみればセンターバックの中央を務める藤井陽也に落ち着いて対応された。高い位置でプレスをかけるところからキッカケを得ようとしても、ウイングバックとボランチにセンターバックの中谷進之介と丸山祐市が大きく開いた形で加わりボールを持つ名古屋はそれも許してくれなかった。