CATレディース初日 女子ゴルフ国内ツアーのCATレディース初日が19日、神奈川・大箱根CC(6638ヤード、パー72)で開催された。前週ツアー初優勝の20歳・岩井千怜(Honda)が6バーディー、1ボギーの67で回り、首位に1打差の5アン…

CATレディース初日

 女子ゴルフ国内ツアーのCATレディース初日が19日、神奈川・大箱根CC(6638ヤード、パー72)で開催された。前週ツアー初優勝の20歳・岩井千怜(Honda)が6バーディー、1ボギーの67で回り、首位に1打差の5アンダーで4位発進。ツアー史上3人目の初優勝からの2戦連続Vへ好位置につけた。若林舞衣子(ヨネックス)ら3人が6アンダーで首位。

 岩井は後半に順位を上げた。12番パー3で2メートル半のバーディーパットを決めると、13番パー4でもスコアを1つ伸ばした。15番パー5、17番パー3ではミドルパットを決めてバーディー。前半はチャンスでパットを決め切れない展開だったが、10番パー4をボギーにして焦る気持ちを自分で抑えたという。

「前半を終えた時点で『もっとバーディーを獲らなければ』という感じで気落ちが先走っていました。なので、『まだホールはある。ゆっくりコツコツやって、チャンスを待とう』と思うようにしました」

 姉・明愛とともに注目を集める双子プロ。セルフコントロールが、バックスイングとフォローのリズムが同じで正確なパットストロークを取り戻した。前週と同じ伸ばし合いの展開で、首位に1打差の4位でフィニッシュした。

「パットが長いのも入ってくれましたし、調子は悪くはないと思います。攻められるところは攻められました」

初Vから2週連続は過去2人のみ、岩井「えっ、本当ですか」

 初優勝したことで、さらなる成長を感じさせた。グリーンを外したのは2度のみで、パーオン率88.89%は全体2位。ファンに好評の笑顔はさらに輝き、「ギャラリーの方々にも『優勝、おめでとう』と言っていただきました。(2位で終えた)リシャール・ミル ヨネックスレディスの時は、(中盤戦以降の出場権を考え)自分にプレッシャーをかけていましたが、今は伸び伸びとプレーできています」と自己分析もした。

 ツアー初優勝からの連続優勝は西田智慧子(90年)、表純子(05年)の過去2人のみ。史上3人目を狙える立場にあることを知らされると、目を見開いて驚いた。

「えっ、本当ですか。やっぱり、怖がらずに攻める場面で攻めて、パットも打ちたいところに打てていることが、スコアにつながっていると思います」

 その上で「記録は意識していない?」と問われると、「はい。そんな感じです。自分の力を出し切りたいです」と微笑みを返した。だが、ショット、パットの安定感、メンタルの充実ぶりを見ると、快挙の可能性は多いに感じさせる。残り2日。岩井のプレーから目が離せない。(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)