フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、昨年は準決勝にまで進出した第6シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が、バーナード・トミック(オースト…

 フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、昨年は準決勝にまで進出した第6シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が、バーナード・トミック(オーストラリア)を6-4 6-0 6-2で下し、2回戦に駒を進めた。

 23歳のティームは、優勝することも可能なアウトサイダーとみられている。彼は今季、クレーコート上でラファエル・ナダル(スペイン)を破った唯一の選手なのだ。バルセロナ(ATP500)でナダルに簡単に敗れ、続くマドリッド(ATP1000)ではより競った末に負けていたティームは、その翌週のローマ(ATP1000)で実現した3大会連続での対戦で、勝利をおさめていた。

 第11シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、ロラン・ギャロス(全仏)では、ここ4年で初となる勝利を挙げて2回戦に進出した。ディミトロフは、フィリップ・シャトリエ・コート(センターコート)でステファン・ロベール(フランス)を6-2 6-3 6-4で破り、パリでの連敗に終止符を打った。

 かつて未来のナンバーワンとさえみなされていたディミトロフは、全仏では一度もいい成績を挙げることができていない。彼にとって、このレッドクレー上での最良の成績は、2013年の3回戦進出だ。

 ディミトロフは2011年の全仏デビュー戦で敗れ、ここ3年でも連続1回戦負けを喫している。

「これはよいテストだった」とディミトロフ。「何を期待すべきかはわかっていた。ただ、戦わなければならなかっただけなんだ」。

 余談だが、全仏オープンの公式ツイッターは、グランドスラム大会の男子の試合がベスト・オブ・5セットマッチだということを忘れてしまっていたようである。ステファン・ロベールに対し、ディミトロフが6-2 6-3でリードしていたとき、ツイッターには『第11シードのディミトロフが、フランスのロベールを6-2 6-3、69分で下して2回戦に進出した』とのキャプション付きで、写真が投稿された。

 このツイートはのちに削除され、ディミトロフが第3セットを6-4で取ったときに、前のものとほぼ同じだが、最終結果のついたものが新たに投稿されている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「全仏オープン」1回戦でバーナード・トミック(オーストラリア)を倒したドミニク・ティーム(オーストリア)(撮影◎毛受亮介/テニスマガジン)