ACL8強をかけて横浜F・マリノスとぶつかったヴィッセル神戸は、際どい接戦を制して白星を掴んだ。その立役者は、間違いな…

 ACL8強をかけて横浜F・マリノスとぶつかったヴィッセル神戸は、際どい接戦を制して白星を掴んだ。その立役者は、間違いなくMF飯野七聖だ。

 Jリーグ勢対決で25歳のサイドアタッカーが躍動した。6月29日に完全移籍加入したばかりの飯野は、この重要な一戦で4-3-3の右ウイングとして先発。幅を取って攻撃の起点となるだけでなく、ボールを持って正対する相手に果敢にドリブル突破を仕掛けた。無数のスプリントで上下動も絶え間なく行い、攻守で存在感を示した。

 先制弾も、果敢な縦へのスプリントの成果だった。味方が中盤でボールを奪うや、全速力で縦に走った。汰木康也がスペースに出したスルーパスをワンタッチしても、速度を一切落とすことなくペナルティエリアに侵入。相手GKとの1対1はやや距離が近いかに思われたが、直前で浮かして見事にゴールネットを揺らして見せた。

 このゴール直後に同点弾を決められるものの、神戸は前半のうちに勝ち越し弾を奪取。前半31分にPKを沈めるのだが、その判定を導くきっかけを作ったのはやはり飯野だ。相手陣内でDF永戸勝也がボールを持っているところを、背後から猛烈に接近。高い位置で見事にボールを奪うと、ボールを要求しながら素早く縦にスプリント。実際にボールは大迫勇也に渡ったものの、そこからの攻撃の中で相手選手はペナルティエリア内でハンドせざる得ない状況となった。

■3得点すべてに絡む!

 さらに3点目にも絡んだ。後半34分、味方の左からのクロスが右サイドに流れた。疲労が蓄積した時間帯だったが、背番号2はためらわずスプリント。ラインを割る直前でマイボールにすると、そこからの崩しで3点目を誘い込んだ。結果的に決勝点となったこのゴールは、その異次元の運動量がもたらした

 3得点すべてに絡むだけでなく、飯野が広範に動くことによって相手DFのポジションをずらし、できたスペースを味方に使わせる役割もあった。異次元の運動量とセンスがあるからこそできる業だった。

 この試合に限っては、「無双」という言葉を使っても過言ではない活躍を見せた。試合後には、笑顔で山口蛍に飛びつくなど、チームに加入してから2か月も経過していないにもかかわらず、完全に溶け込んでおり、戦力的にも欠かせない存在となっている。

 神戸がアジア制覇を成し遂げられるか、飯野の躍動が欠かせない。

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