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 連日、熱戦が繰り広げられている「第104回全国高校野球選手権大会」。今大会も様々な注目選手が現れている。今後プロの世界で活躍するであろう「金の卵」たちの「現在地」をかつてヤクルト、阪神、楽天で野村克也氏の下でヘッドコーチを務め、ヤクルトでは編成部長、ファームディレククターなども歴任し、選手の目利きには定評のある松井優典氏が徹底解説する。

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【野手編】

 今大会プロ注目のスラッガーといえば、高松商・浅野翔吾外野手(3年)だろう。初戦の11日の佐久長聖戦では右打席ながら浜風をものともせず、右中間へ放り込む高校通算65号をマーク。その驚愕のパワーで各球団スカウトの目を丸くさせた。さらにこの試合では左翼にも66号を放ち、2打席連続本塁打をマーク。かつてPL学園時代の清原和博氏が記録した高校通算本塁打記録を超え、大舞台でしっかり結果を残す強心臓ぶりも評価されている。

 そんな浅野に関して松井氏は「相当なパワー、スイングスピードもなければ右打者はあそこに放り込めない」とまずはパワーを評価する。

 さらに注目したのは次の打席の内容だったという。変化球をとらえて、2打席連続となる66号アーチをかけた。

 「変化球もまっすぐもステップが同じタイミングで出ている。非常に対応力が高い。パワーがあるだけじゃなく、タイミングの取りかたなど対応力の高さがある」と成績を残している裏付けがあると松井氏は語る。

 さらに評価を高めたのは「足」にもある。15日に行われた九州国際大付戦では1回先頭の打席を二塁への当たり損ねのゴロながら俊足を生かし、内野安打で出塁。一死後、渡辺升の初球に果敢にスタートを切った。二盗に成功すると、山田の左前適時打で先制のホームを踏んだ。この場面に関して松井氏はこう語る。

 「足も速いがヒットに対しての走塁、打球判断からのスピードも持っている」と評価。外野手として強肩も評価されていることから改めて走攻守に優れた選手と認める。

 では、評価が高まる一方の浅野に「死角」はないのか。その点に関して松井氏は「課題は伸びしろ」という。

 浅野は「超高校級」として「体型」を含め、飛ばす力、スイングスピードなどすでに「完成」に近づいているようにも感じられることで逆に、プロ入り後どこまで成長できるのかという点にやや心配を覚えるというのだ。

 「ちょっと線が細くて、スイングスピードもそこまでではない選手がプロ入り後、体も出来ていく内に飛ばすようになる。一方で浅野の場合は体も出来ていて、どこまで今の力を伸ばせるのかなとは思う」

 身長170センチ、体重86キロと上背はそこまでないもののがっしりとした体躯が目をひく。

 走攻守に優れ、体型としてはすでに出来上がっているようにも見えることで、今後はどのような形で「伸びしろ」をアピールしていくのか。その点にも着目しているという。

 各方面からの評価もうなぎ上りの浅野。プロ注目のスラッガーが今後どのような道を歩むのか、楽しみにしたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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