チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督とトッテナムを率いるアントニオ・コンテ監督が、試合後に一触即発となった。白熱の…

 チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督とトッテナムを率いるアントニオ・コンテ監督が、試合後に一触即発となった。白熱のロンドン・ダービーが、ピッチ外にまで引火した。

■白熱のダービー

 プレミアリーグ第2節、チェルシー対トッテナムのロンドン・ダービーが現地時間8月14日に行われ、試合は2−2のドローに終わった。チェルシーでは今夏の移籍市場で加入となったマルク・ククレジャラヒーム・スターリング、カリドゥ・クリバリなどがスタメン出場を果たした。

 一方、トッテナムではハリー・ケインソン・フンミン、ピエーミル・ホイビュアやロドリゴ・ベンタンクールなどがスタメン出場となっている。

 先制したのはチェルシーだ。前半19分、ククレジャの左CKにクリバリがダイレクトボレー。強烈なボールがゴールに突き刺さったのだ。前半は1−0で折り返すと、トッテナムが68分に同点に追いつく。ホイビュアのグラウンダーシュートが見事決まったのだ。その瞬間、コンテ監督が喜びを爆発させ、トゥヘル監督を挑発。トゥヘル監督が詰め寄り周りのスタッフなどが止めに入る事態となった。

 不穏な空気が漂う中、勝ち越しゴールを奪ったのはチェルシー。77分、スターリングの横パスから最後はリース・ジェイムズがゴールを決める。その瞬間、トゥヘル監督はライン際を走ってガッツポーズを見せ、喜びを爆発させた。

 だが、試合はこれで終わらない。後半アディショナルタイム(AT)にドラマが待っていた。イバン・ペリシッチの右CKにケインがニアで頭で合わせてゴールネットを揺らし、試合はイーブンに。結局試合はこのまま終わり、トッテナムが土壇場でドローに持ち込んだ。白熱のロンドン・ダービーは互いに2ゴールずつを奪い、痛み分けに終わった。

■両指揮官が激突

 試合終了後、両指揮官が握手をする場面があった。だが、コンテ監督の挑発により勃発した事件は。試合終了後に”ラウンド2”を迎える。コンテ監督が握手を求める形で両指揮官が握手をすると、トゥヘル監督がコンテ監督の手を離さず。それに激怒したコンテ監督とトゥヘル監督は睨み合いに。トゥヘル監督は人差し指と中指で自らの目を指差し「目を見ろ」と言わんばかりのジェスチャーをした。

 その後両者は口論となり、選手やスタッフが止めに入る。すると主審は両指揮官にレッドカードを提示し、退場処分となったのだ。そのため、両指揮官は次節ベンチに入ることができないことに。この一触即発の事態を収めた動画を英メディア『スカイスポーツ』が公式ツイッターに投稿。16万以上のいいねがついた。

 同メディアの報道では、試合後の会見に臨んだトゥヘル監督は「握手をするとき、お互いに目を合わせるべきだと思う。しかし、我々は違う意見を持ち感情的になってしまった。彼(コンテ監督)は同点にした時に喜んだ。少しヒートアップしたが、大きなことではない」とコメントした。

 一方、コンテ監督は試合後に「私は試合について話した方がいいと思う。あの状況についてコメントはしたくない。これは最も重要なことではない。もし問題があるとするならば、それは私と彼の問題だ」とコメントは控えた。

 一触即発の事態となってしまった白熱のロンドン・ダービー。次に両者がリーグ戦で相まみえるのは2023年2月26日だ。その試合で、あるいは、カップ戦などで対戦した際に、再びこのような事態が起こってしまうのだろうか。

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