男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/モントリオール、ハード、ATP1000)は10日、シングルス2回戦が行われ、予選から出場している世界ランク82位のJ・ドレイパー(イギリス)が第3シードのS・チチパス(ギリシャ)を7-5,…

男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/モントリオール、ハード、ATP1000)は10日、シングルス2回戦が行われ、予選から出場している世界ランク82位のJ・ドレイパー(イギリス)が第3シードのS・チチパス(ギリシャ)を7-5,7-6 (7-4)のストレートで破り、「ATPマスターズ1000」で初のベスト16進出を果たした。
>>キリオスらナショナル・バンクOPの組合せ<<
上位シード勢は1回戦免除のためこの試合が初戦になった世界ランク5位のチチパスと20歳のドレイパーの一戦となった2回戦。
この試合は序盤から積極的に攻め込むドレイパーが2度のブレークに成功。サービスゲームでは4本のサービスエースを決めるなどチチパスのブレークを1度に抑え、第1セットを先取する。第2セットではさらに競った展開となり、互いに1度ずつブレークを奪いタイブレークに突入。最後はドレイパーが振り切り、2時間1分で自身初の世界ランクトップ10プレーヤーからの勝利をあげた。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはドレイパーのコメントが掲載された。
「このような舞台で、このような夜のために、僕はハードワークを続けてきたんだ。重要な場面でも、2時間以上安定したプレーを続けていた。ステファノス(チチパス)に勝つためには良いテニスをしなければならないと思っていた。彼がトッププレーヤーであることには理由がある。彼はここ数年、僕が尊敬してきた選手。この舞台で自分を表現することができてよかったよ」
ドレイパーは3回戦で第17シードのG・モンフィス(フランス)と対戦する。モンフィスは2回戦で世界ランク31位のM・クレッシー(アメリカ)をストレートで下しての勝ち上がり。
また、同日には第1シードのD・メドベージェフや第2シードのC・アルカラス(スペイン)、第5シードのA・ルブレフが敗北。第4シードのC・ルード(ノルウェー)と第6シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)は勝利したものの、トップ6シードのうち4選手が2回戦で姿を消す波乱の水曜日となった。