■8月3日/YBCルヴァンカップ準々決勝第1戦 名古屋グランパス 1-1 浦和レッズ(豊スタ) 浦和レッズはルヴァンカッ…

■8月3日/YBCルヴァンカップ準々決勝第1戦 名古屋グランパス 1-1 浦和レッズ(豊スタ)

 浦和レッズはルヴァンカップ準々決勝で名古屋グランパスと激突。第1戦は豊田スタジアムでの試合となった。

 この試合に始まり、8月6日にはJ1リーグ第24節で、そして10日にはルヴァンカップ準々決勝第2戦で、ここから名古屋とは3連戦を戦う。今回はそのファーストゲームとなっている。

 浦和のスターティングメンバーのうち、フィールドプレーヤー全員は直近のリーグ3試合で先発を経験したメンツ。GKに西川周作ではなく、アジアチャンピオンズリーグACL)以来の出場となる鈴木彩艶をスタートで使った以外は通常運転だった。

■岩尾封じへのアンサー

 試合の序盤は浦和がボールを保持する展開。30度の高温でも人に強く行く相手のプレッシングをどう剥がすかが最初のテーマとなった。特に鍵となったのは岩尾憲へのマーク。相手は、ボール保持時にアンカーのように振る舞ってビルドアップの心臓となる岩尾に対し、石田凌太郎をピッタリと付ける仕様の守備をしかけてきた。

 なお、名古屋が守備するときのスタートの立ち位置は5-2-1-2(もしくは5-3-2)。つまり、サイドが手薄になるため浦和はSBを効果的に使いつつ前進したかった。しかし、この試合ではSBとして出場した宮本優太と大畑歩夢が上手くビルドアップで機能せず、そこからの前進は見込めなかった。

 そこで、このプレッシングをかわす答えとして浦和が導いたのは「移動と落とし」の組み合わせによる前進だった。CBがボールを持つと、中盤の伊藤敦樹小泉佳穂に加えて左SH大久保智明が中央に移動。3人はそれぞれの担当スペースが均等になるようバランスを保ちつつポジションを入れ替え、それでいて相手のマンツーマン守備のバランスを崩すように試みた。ときには大久保が岩尾の位置に立つこともあった。

 そしてCBは、相手のマークのずれを狙って3選手に縦パスを出し、受け手はターンできるならターンする。できないなら岩尾もしくは3選手のうち他の誰かに落とす。この形で岩尾封じを解決できたことは、今後のリーグ戦では大きなポイントになるだろう。一方、名古屋は今後の2試合でこの策にどう対応してくるかが見ものである。

■得点を生んだ10番の左足

 前半の真ん中あたりから上手く前進できるようになった浦和だが、フィニッシュを決めきれない。もしくは良い形での前進をフィニッシュにつなげられないでいた。

 しかしサッカーでは、狙いや試合の流れとは関係ないところから得点が生まれることが往々にしてある。36分、自陣からの持ち込みではなく、相手ボールを奪ったところから攻撃開始したアウェイチームが右サイドへ展開すると、待っていたのはダヴィド・モーベルグ。背番号10はタッチライン際で受けて得意のシザースを挟み、内側に持ち出して左足のクロスを上げた。すると相手DFがマークを外してしまい、ゴール中央に飛び込んだ松尾佑介がワンタッチで合わせて先制点を奪取した。

 モーベルグは直近の川崎フロンターレ戦で、縦に突破してからの右足のクロスでアシストを記録している。今回はそれとは逆に、内向きで持ってから左足クロスでのお膳立てとなった。そして松尾は公式戦3連発を記録している。

■松尾とユンカーのスピードを活かそうとするも、追加点が奪えず

 しかし、「10番の左足」が得点を生んだのは浦和だけではない。58分、後半から入った名古屋のマテウスが左サイドでボールを持つと、関根貴大は外へ持ち出すように誘導する。しかし、名古屋の背番号10に細かいステップ間合いをつくられてしまい、左足で中央にボールを入れられてしまった。

 この流れから左ポケットへ重廣卓也に抜け出され、最後は森下龍矢に押し込まれてしまい、試合は振り出しとなった。

 勢いを持ち始めた名古屋はパス回しのテンポがよくなってきて、浦和は守勢に回り始める。ここで70分に登場したのがキャスパー・ユンカーだ。ユンカーは大久保に代わって登場し、CFの位置へ入った。そして小泉が左SHになっている。

 攻め込まれる機会が増えた浦和は2トップ気味の形にし、松尾とユンカーのスピードを活かした速い攻撃で相手ゴールに迫ろうとする。しかし次の1点が遠く、スコアは動かないまま試合終了となった。

 勝つことはできなかったものの、この試合は敵地でゴールを奪っての1-1。埼スタでの第2戦に向けて貴重なアウェイゴールを持ち帰ることに成功し、やや有利な状態で戦えることになった。次のリーグ戦、そして準決勝進出をかけた決戦では、2連勝を目指して戦い抜く。

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