7月30日に行われたバイエルン・ミュンヘンとライプツィヒによるDFLスーパーカップ。バイエルンが5-3で打ち合いを制し…
7月30日に行われたバイエルン・ミュンヘンとライプツィヒによるDFLスーパーカップ。バイエルンが5-3で打ち合いを制してトロフィーを掲げたが、試合中に珍プレーが起こっていたようだ。
■タッチラインを割ったと勘違い
世界中で話題になっている珍プレーは試合終盤に起こった。89分、2-4とバイエルンがリードしていたなか、途中投入されたライプツィヒのMFダニ・オルモがネットを揺らしてスコアは3-4になり、ライプツィヒに逆転の光が見え始めた。
すると終了間際、バイエルンのDFアルフォンソ・デイビスが負傷して、治療のためピッチ外へ。一旦プレーを中断するために、ライプツィヒは自分たちが保持していたボールをピッチ外に出そうとする。このときボールを持っていたのはMFオルモ。彼は相手に早くプレーを再開させるため、外に大きく蹴り出すのではなく、タッチラインの近くに置くようにしてボールを外に出した。
そしてこのボールをバイエルンDFリュカ・エルナンデスが手で拾い、スローインを投げに来た味方に渡そうとした瞬間に副審がフラッグを上げる。なぜかエルナンデスはハンドの反則を取られてしまった。
実は、オルモがボールをタッチライン近くに置いたとき、ボールは外に出ておらずライン上に留まっていたのだ。エルナンデスはそれを知らずに「タッチラインを割った」と勘違い。手で触ってしまったためハンドの判定となり、なんと試合はライプツィヒのFKで再開された。
しかしこのセットプレーから得点は決まることなく、その後98分にバイエルンがFWレロイ・サネのゴールで突き放して5-3で決着を迎えた。
■「初めて見た」と話題に
世界的にも珍しいこのシーンを『ESPN FC』が紹介すると、瞬く間に拡散されて700万再生を突破。「初めて見た」や「考えたなー笑」と数多くの反応が寄せられている。
一方で、相手選手の負傷による試合中断を利用したオルモの“ズルいプレー”を非難する声も挙がった。しかし観ている側からは、オルモが狙ってこの珍プレーを起こしたのかどうかは分からない。
ただ、もしボールがタッチラインの外に出ていれば副審がスローインを示すように旗を上げるはずで、このとき副審はそうしていなかった。つまりエルナンデスは副審のジャッジを確認せず、自分自身で「タッチラインの外に出た」と決めてしまった。そのためSNSでは、セルフジャッジの危険性を示すシーンとしても話題になっている。