レジェンドは、現役時代には見られなかった柔らかい笑みをたたえて会見場に現れた。 ラグビー世界最強チーム・ニュージーランド代表“オールブラックス”で15年間プレー、うち11年間主将を務め、2011、2015年のワールドカップで優勝を収めたリ…

 レジェンドは、現役時代には見られなかった柔らかい笑みをたたえて会見場に現れた。
 ラグビー世界最強チーム・ニュージーランド代表“オールブラックス”で15年間プレー、うち11年間主将を務め、2011、2015年のワールドカップで優勝を収めたリッチー・マコウ氏(36歳)がチャリティイベントのために来日。26日に記者会見が開かれた。マコウ氏は2015年のワールドカップ終了後に引退、現在は現役時代からの趣味だったヘリコプター会社のオーナー兼操縦士として活躍している。

 今回、マコウ氏が「子どもたちを自立させるというコンセプトに賛同した」というのが『Support Our Kids(東日本大震災被災児童自立支援プロジェクト)プログラム』。昨年の同イベントではオールブラックスの僚友ダン・カーター氏が来日している。
「オールブラックスでプレーしていた間、すべてが順調だったわけではありません。ケガをしたり、さまざまなプレッシャーとも戦わなくてはならなかった。今回、子どもたちにはそのときどうやって困難を乗り越えたか、そしてリーダーシップについても話をしたい。仲間と協力すること、困難を乗り越えて勝利を目指すこと、強くあること。これらはすべてのスポーツに共通することですが、とりわけラグビーには強く求められると思っています」

 4日間の滞在中、ラグビークリニックやチャリティトークショーなど、イベントが目白押し。27日には岩手県を訪問し、ワールドカップが開催される釜石市の鵜住居復興スタジアム(仮称)も訪れる。東日本大震災の起きた2011年には、地元クライストチャーチも大きな地震に見舞われた。
「日本ほど甚大な被害はありませんでしたが、クライストチャーチの復興はなかなか進んでいない。釜石がどのくらい復興しているのか実際に確かめたい」

 震災にあった子どもたちを海外へ留学させるための費用として、オリジナルTシャツ(背番号7)、シューズバッグが会場限定で発売。チャリティオークションもおこなわれる。マコウ氏が実際に履いたスパイクや2015年ワールドカップで優勝したメンバーのサイン入りジャージーなど50品以上が出品されるが、今回の目玉?は「マコウ氏と一緒に朝食を食べる権利(5月30日朝/最大9人まで)」かも。
 実際にオークションに行けない人のために本日から6月4日(日)まで、ヤフオク!(js_charity)にダン・カーター氏のグッズとともに貴重なアイテムが10品出品される。(文・撮影/森本優子)