ポニーリーグに所属する女子選手の合同チーム「ルミナスポニー」を結成 ピンクのユニホームに自身で決めた背ネームと背番号。今…

ポニーリーグに所属する女子選手の合同チーム「ルミナスポニー」を結成

 ピンクのユニホームに自身で決めた背ネームと背番号。今年、日本ポニーベースボール協会が主催する「マルハンインビテーション大倉カップ 第48回全日本選手権大会」で初のイベント”女子の部”が開催された。27日に東京・江戸川区球場で女子選手たちが、協会からプレゼントされたユニホームを着用。「ルミナスポニー」を結成して試合を行った。

 光り輝くという意味が込められた合同チームの「ルミナスポニー」は協会に所属する女子野球チーム「兵庫ブルーサンダースポニー」と対戦した。結果は0-16で5回コールド負け。それでも選手たちは充実した表情だった。

 以前から女子チームで試合を行う構想があり、全国で協会に加盟する女子選手が4月末に40人を超えたことから正式決定した。那須勇元事務総長は「決して『女子だから』とか、性別を分けているわけではありません」と強調する。開催の目的は次のステージを見据えた選択肢を増やすこと。高校の女子硬式野球部も増えている中で、女子同士で試合をする経験を積んでもらいたかった。

「女子選手のほとんどが、男子の中でも負けじと頑張りたいという思いでポニーに入ってきています。女子だけのチームを経験して、進路などに役立ててほしいという思いでした」

 監督を務める協会本部監督会会長の遠藤敏也さんも「思い出になってほしい」と願う。九州地区から来ている選手もいるためチームの練習は前日26日のみだった。「監督の役目は選手が楽しんでもらう環境を作ること」とサインなどは出さずに見守った。

選手たちも感慨「『ガチ』の中に気楽さがあった」

 選手たちにとっても、ルミナスポニーの存在がモチベーションになっていた。昨年5月に創部したポニー市川南マリーンズの平古場結花さんは「男子に負けず、厳しい環境で野球をしたい」とポニーリーグに入団を決意。しかし、体格や筋力の差に悩んでいた。

「どうしても力負けしてしまい、一時は野球を続けるか迷っていました。女子の部が決まってやる気にもなったと思います」と山本芳洋監督は振り返る。「常に悔しい思いがあった」と明かした平古場さんも「今回のような試合を組んでくれて嬉しかったです。とても前日から緊張していました」と笑った。

 試合は完敗だったが、選手たちは“女子野球”を感じたようだった。1安打1盗塁で敢闘賞を受賞した北千葉ポニーの安藤弥怜さんは「男子は『ガチ』って感じだけど、女子だけのチームは『ガチ』ではありますが、その中に気楽さがあった」と表現。「高校では女子硬式野球部で甲子園を目指したい」と誓った。

 男子たちに交じって野球をする覚悟を決めたルミナスポニーの選手たち。結果は0-16だったが、笑顔があった。光り輝く次のステージを探す大きなきっかけになったようだ。(川村虎大 / Kodai Kawamura)