度会博文氏の次男・隆輝はミキハウス戦で1発含む2安打2打点 ENEOSの度会隆輝(わたらい・りゅうき)外野手が25日、東…
度会博文氏の次男・隆輝はミキハウス戦で1発含む2安打2打点
ENEOSの度会隆輝(わたらい・りゅうき)外野手が25日、東京ドームで行われた都市対抗野球大会2回戦のミキハウス戦に「6番・右翼」で出場。2回に先制タイムリー、3回に右翼席へソロ本塁打を放ち、4打数2安打2打点の活躍でチームの準々決勝進出に貢献した。元ヤクルト内野手で、現在は「東京ヤクルトスワローズベースボールアカデミー」のヘッドコーチを務めている度会博文氏の次男で、右投げ左打ちのスラッガー。高卒2年目でドラフト解禁は来年だが、プロ向きのスター性を垣間見せた。
抜群のセンスが光った。両軍無得点で迎えた2回無死三塁で第1打席に入った度会は、初球のボール気味の高めのストレートをあえてスイング。センター前に弾き返し、チームに先制点をもたらした。「ボール球でしたが、自分としては確実にヒットにできるコースに来たので、振りにいきました」と事もなげに言い切った。
ホームランも初球だった。3回2死走者なしで第2打席に立つと、第1打席と同じミキハウス先発の右腕・高橋康の変化球が高めに浮いたところを逃さず、右翼席中段へ運んだ。興奮気味にダイヤモンドを1周する際、一、二塁間で思わず飛び跳ね、三塁コーチとタッチを交わす瞬間にもジャンプ。喜びを全身で表現した。
「第1打席でストレートを打てたので、次は変化球が来ると読めていました。予想通りの球をイメージ通りに打てたので、喜びがあふれ出てしまいました」と試合後には盛んに照れていた。
オフに取り組んだ“通天閣打法”を断念、元のレベルスイングで好結果
横浜高時代には2年生の夏から4番を務め、通算24本塁打。打撃センスは誰もが認めるが、昨年オフにはアッパー気味のスイングへの改造に取り組み、迷路にはまり込んだ。
「長打率を上げるつもりでしたが、結果的に僕には合っていなくて、監督さんをはじめ皆さんにアドバイスを頂きながら、元のレベルスイングに戻しました」と振り返る。当時、大久保秀昭監督からは「それは“通天閣打法”じゃないか」と苦言を呈されたそうだ。
通天閣打法とは、人気漫画「ドカベン」の登場人物・坂田三吉が得意とした、アッパースイングで高さ140メートルに及ぶフライを打ち上げるものだが、53歳の大久保監督ならともかく、2002年10月生まれで満19歳の度会の世代には伝わりにくい。度会は「監督さんから通天閣、通天閣と言われましたが、正直に言うと、そこはよくわかりませんでした」と屈託のない笑顔を浮かべた。
社会人1年目の昨年の都市対抗でも、1回戦のJR東海戦で1発を放っている。「中学時代に全国大会のジャイアンツカップに出場して、東京ドームで5試合ほどやっているので、慣れがあって、やりやすいです。相性もいいのではないでしょうか」と末恐ろしいことを言う。今大会中にもどんな成長を遂げるのか、周囲をワクワクさせる若武者だ。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)