最速154キロ好投も“苦手”川越に同点打浴びた■西武 3ー3 楽天(23日・ベルーナドーム) 15試合5勝7敗、防御率2…
最速154キロ好投も“苦手”川越に同点打浴びた
■西武 3ー3 楽天(23日・ベルーナドーム)
15試合5勝7敗、防御率2.81。これが日本球界復帰2年目を迎えた楽天・田中将大投手の、オールスター前の今季成績である。4勝9敗に終わった昨季に続いて、黒星が先行しているのは不本意だろうが、今月16日のオリックス戦では7回無失点の快投を演じ、自身の連敗を「6」で止めた。自他ともに認める上り調子。9年ぶりの優勝を狙うチームにとって頼みの綱となりそうだ。
球宴前最後の登板となった、23日の敵地ベルーナドームでの西武戦。田中将はスプリット、スライダーなどを低めに集め、相手にほとんど付け入る隙を与えなかった。ところが、2-0とリードして迎えた7回。先頭の森を四球で歩かせ、山川とジャンセンは打ち取ったものの、愛斗に右前打、外崎に四球を許し、2死満塁に。ここで7年目・29歳の川越に、この日最速154キロの内角速球をしぶとく右前へ運ばれ、2点タイムリーで同点に追いつかれた。
川越にはなぜか、通算打率5割(14打数7安打)、2本塁打と相性が悪い。さらに、続く柘植への2球目のスライダーがワンバウンドの暴投となり、勝ち越し点まで許したが、味方打線が8回に追いつき、試合は延長12回の末に3-3のドローに終わった。
2四球絡んで逆転許すも「ほんのちょっとしたところだと思います」
7回4安打7奪三振で3失点。田中将はこの日もクオリティスタート(6回以上投げて自責点3以下)を果たした。「(投球内容は)良かったです。(7回に逆転されたのも)ちょっとしたところです。結果的に見れば四球が2つ絡んでいますが、ほんのちょっとしたところだと思います」と話す。
石井一久監督は「本人にとっては、(7回を)なんとか0点に抑えることをターゲットにしていた中で、残念な結果になった」としつつ、「配球を含めて、何が良かったのか、何が反省点なのかを自分で振り返ることができる投手なので、次へ向かってほしい」と全幅の信頼を寄せた。
「メカニックの部分で、いい形になってきた手応えはあります」。田中将自身がそう語るように、投球フォームが安定し、昨季何度か手痛い一発を浴びたような、ここ一番での失投も減った。チームは23日現在リーグ4位も、首位から5位までが3.5ゲーム差内にひしめく大混戦の真っ只中にいる。マー君の豊富な経験が生きるのはこれから。「ほんのちょっとしたところ」の修正が求められる。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)