卓球のWTTフィーダー ヨーロピアンサマーシリーズ2022<7月18~22日/ハンガリー・ブダペスト> 最終日の22日、女子シングルス決勝で橋本帆乃香(ミキハウス/世界ランク外)が何卓佳(中国/同76位)にゲームカウント2-4で敗れ、準優勝…

卓球のWTTフィーダー ヨーロピアンサマーシリーズ2022<7月18~22日/ハンガリー・ブダペスト> 最終日の22日、女子シングルス決勝で橋本帆乃香(ミキハウス/世界ランク外)が何卓佳(中国/同76位)にゲームカウント2-4で敗れ、準優勝となった。

カットマンの橋本は現在ランキングポイントが無く、ゼロからのスタートになった今大会で決勝進出。何卓佳はバック面に粒高ラバーを貼り、変化で勝負するくせ者だ。2018年のグランドファイナルでは丁寧(中国)らを破り準優勝している。

どちらもガンガン攻めるタイプではない。そのため、試合はツッツキ・カットや軽打で様子を伺いながら、チャンスボールのみを叩く格好になり、ラリーが長引く。

1ゲーム目、橋本が8-5とした場面でゲーム開始から10分が経ち、早くも「促進ルール」突入。これは試合が長引くのを防ぐルールで、ラリーが13往復続いたら、自動的にレシーブ側の得点となる。

つまりサーブ側は攻めることが要求され、守備型であるカットマンの橋本にはやや焦りが出る。第1ゲームは何に9-11と逆転で奪われ、その後も職人芸のように粘ってチャンスを伺う何が優勢に試合を運ぶ。

何卓佳 Photo:World Table Tennis


何に2ゲームを取られたあとの第3ゲーム、橋本はサーブを持ったらラリーの早い段階からスマッシュで攻め、レシーブではとことんカットで粘るパターンに持ち込む。

そのまま橋本が第3、4ゲームを連取する。だが5ゲーム目からの何はカウンターと、橋本に打たせない「つなぎのボール」の精度に磨きがかかり、点差を離される。橋本は前後左右にも揺さぶられ、敗れた。

しかし橋本は世界ランクが消えた状態で、予選から本戦まで中国選手を3人破っての準優勝。パリ五輪へ向けて、価値ある大会となった。

【WTTフィーダー 女子シングルス決勝】
橋本帆乃香 2ー4 何卓佳(中国)
9-11/8-11/11-6/11-9/7-11/4-11