2点差に詰め寄った4回1死満塁の場面で代打で登場し、逆転満塁本塁打■広島 10ー5 巨人(17日・東京ドーム) 広島の堂…

2点差に詰め寄った4回1死満塁の場面で代打で登場し、逆転満塁本塁打

■広島 10ー5 巨人(17日・東京ドーム)

 広島の堂林翔太内野手が、17日の巨人戦で大仕事をやってのけた。4回1死満塁の好機で代打で登場すると、左翼席へ5号逆転満塁弾。同一カード3連勝の締めくくりを飾った豪快弾にオリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球評論家の新井宏昌氏は「結果を出さないといけない立場。生き残る道はそこにあるかもしれない」と語る。

 プリンスの一発で巨人との“空中戦”を制した。2点差に詰め寄った4回1死満塁。堂林は代打で打席に入ると2番手・鍬原が投じた135キロのカットボールを一閃。打球は左翼席に飛び込む逆転グランドスラムとなった。15日の磯村、16日の長野に続く3戦連続の満塁弾で、チームは勢い付き3連勝を飾った。

 1ボールから2球続いた直球を空振りし万事休すかと思われたが、甘く入った変化球を逃さなかった。2013年から2015年まで広島の打撃コーチを務めた新井氏は「変化球に手こずる傾向がある堂林だが、投げミスを見逃さなかった。素晴らしいホームランだった」と賛辞を送った。

「簡単に終わってしまう打席も多いが、大きな仕事を果たす打席もある」

 2020年には自己最多タイとなる14本塁打を放ち、打率も.279と覚醒したと思われたが、昨季は0本塁打。プロ入りからここまで安定した成績を残せていなかった。今季は主砲の鈴木(現カブス)が抜け、外野のポジションが1つ空く形となってもレギュラー定着とはいかなかった。

 直近ではベテラン・長野の活躍、秋山の加入もあり外野は激しいポジション争いが続く。それでも、少ないチャンスの中で得点圏打率.355と勝負強さを武器に、1軍で自分の居場所をつかみ取ろうとしている。「レギュラーとしての立場ではないが、大きな仕事していればチャンスはある。今年に関してはひと振りになるかもしれないが、集中力をもってやるしかない。そこで結果を出せば、生き残る道はまだまだある」と新井氏。

 課題は安定感だ。6回の第2打席では左腕・高梨のシュートを2球見逃し追い込まれると、最後はスライダーにバットが空を切り3球三振。8回の第3打席は三ゴロに倒れた。「簡単に終わってしまう打席も多い。相手投手からすれば、追い込めばボール球の変化球を投げていれば大丈夫という考えもあるのは事実。ですが、このように大きな仕事を果たす打席もあり、昔からどこか期待を抱かせる打者」と口にする。

 チームは3戦8本塁打、27得点と巨人に打ち勝ち2位をキープ。借金は「1」となり勝利5割復帰は目の前だ。18日からは本拠地で相性の良い阪神戦。勢いに乗り貯金生活に突入したいところだ。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)