卓球のWTTスターコンテンダー ヨーロピアンサマーシリーズ2022<7月11~17日/ハンガリー・ブダペスト> 本戦3日目の15日、女子シングルス準々決勝の各試合が行われ、石川佳純(全農/世界ランク11位)がブラジルのタカハシ(同18位)を破って、日本勢唯一の準決勝に駒を進めた。

石川はフォア前へのショートサーブを主体に、ときおりバックへのロングサーブを織り交ぜる展開。ミドル攻めを積み重ね、1、2ゲーム目は11-6と11-7で連取する。

第3、4ゲームは9-11、8-11で取られるが、第5ゲームはラリーで強さを発揮した石川が11-8で打ち抜き、4強入りを果たした。

伊藤美誠(スターツ/世界ランク5位)は、2021年世界卓球女王の王曼昱(中国/同3位)と対戦。出足は7-11で取られるが、伊藤が得意の速攻を貫いた第2、3ゲームは11-9、11-4で奪う。

しかし王に先手を取られるシーンが増えた4ゲーム目は7-11で落とす。最終第5ゲームは5-2とリードするが、伊藤の鋭い球にもしっかり回転をかけて返す王の両ハンドに9-11と屈し、惜しくも敗れた。

早田ひな(日本生命/世界ランク6位)は、東京五輪シングルス銀メダリストの孫穎莎(中国/同2位)と対戦。小さな体からすさまじい豪打を放つ孫と互角の打ち合いを演じるが、1ゲームは11-13で奪われる。

打つコースをずらしながらミスを誘い、接戦に持ち込む早田だったが、2ゲーム目は8-11。ネットインの球ですら目にも留まらぬ快打を決める孫に及ばず、第3ゲームも6-11で取られて敗れた。


【WTTスターコンテンダー 女子シングルス準々決勝】
石川佳純 3ー2 タカハシ(ブラジル)
11-6/11-7/9-11/8-11/11-8

伊藤美誠 2ー3 王曼昱(中国)
7-11/11-9/11-4/7-11/9-11

早田ひな 0ー3 孫穎莎(中国)
11-13/8-11/6-11