■マイネルウィルトス

【中間調整】ソダシ、ラヴズオンリーユーらが顔を揃えていた昨年の“スーパーGII”札幌記念では0秒4差の4着。その後アルゼンチン共和国杯、そして前走・目黒記念で2着に入るなど今回のメンバーに入れば実績上位だ。前走後は早い段階で函館記念への出走が決定。放牧先から4日に直接函館入りし、7日にウッドで初時計を消化している。内めを回ったとは言え、さっそく速い時計をマークできたあたり牧場で相当程度乗り込まれてきたようだ。10日の日曜追いでもしっかり時計になる稽古を消化。

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【最終追い切り】助手を背に函館ウッドで単走。序盤から高いモチベーションを感じさせる活気十分の雰囲気で進むと、直線でも単走とは思えない気迫を出し豪快に伸びた。

【見解】8着に終わった昨年同様、放牧先から直接の函館入りで調整されている。しかし昨年は3カ月ぶりで、函館入りしてからも3歳未勝利に見劣るなどモタモタしていたのに比べ、今年は中6週と詰まった間隔。牧場でも緩めずしっかり乗り込んでいたようで、1週前追い、日曜追い、最終追いと覇気にあふれた姿を見せている。昨年とは雲泥の差で、勝ち負けを意識できる好気配と言える。

総合評価「S」

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西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

■函館記念2022 調教動画(マイネルウィルトス)