■サンレイポケット
【中間調整】昨年秋は天皇賞、ジャパンCでそれぞれ4着に入線した実力馬だ。休み明けの前走・鳴尾記念で3着に入った後は宝塚記念に登録するも、賞金不足で除外。七夕賞も検討されたようだが、暑さに強くないタイプで、より長く調整期間が取れることもあり函館記念に目標を切り替えている。もとより宝塚記念の除外は織り込み済みだったため、6月中は坂路で終いだけ重点の緩め調整に留まっていた。輸送を控えた栗東CWでの1週前追いでは、2歳新馬メモリーズオブユーを外で先導。いったん迎え入れてから仕掛けられると一気に突き放し、2馬身の先着を果たしている。
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【最終追い切り】8日の金曜日に函館へ輸送。最終追いは主戦・鮫島駿騎手を背に函館芝コースで行われた。1週前と同じメモリーズオブユーに対して外から体を並べて併走。仕掛けには機敏に反応し、併入に持ち込んでいる。手応えで少しだけ見劣ったが、サンレイポケット自身の伸びは鋭かった。
【見解】最終追いでデビュー前の新馬メモリーズオブユーに互角以上に走られたが、祖母フサイチパンドラという良血の評判馬。稽古駆けするタイプだし、洋芝へのフィット感の差も考えれば問題ないだろう。坂路で速い時計を出すいつもの最終調整と違っているのがどうかだが、先週、今週と装着したブリンカーの効果も大きく攻め気配そのものは上々。力をフルに出せる状態だ。
総合評価「A」
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西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。
■函館記念2022 調教動画(サンレイポケット)