薬物使用による15ヵ月の出場停止処分から戻り、大会に出場し始めているマリア・シャラポワ(ロシア)が、8月の「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/カナダ・トロント)でワイルドカード(主催者推薦枠)を与えられることになった。 元ナンバーワ…

 薬物使用による15ヵ月の出場停止処分から戻り、大会に出場し始めているマリア・シャラポワ(ロシア)が、8月の「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/カナダ・トロント)でワイルドカード(主催者推薦枠)を与えられることになった。

 元ナンバーワンのシャラポワは復帰以来、WTAツアーの3大会に出場するためワイルドカードを使ってきた。彼女は全仏オープンでのワイルドカードも期待していたが、これは却下されていた。

 ロジャーズ・カップのトーナメント・ディレクターであるカール・ヘイルは、彼女のことを「ファンのお気に入り」と呼び、彼女はすでに処罰を全うした、と言い添えた。多くのプレーヤーたちが、シャラポワが大会の本戦にダイレクトで入れる"フリー・パス"を受け取ることに異議を唱えていた。

 シャラポワは、2009年に同大会で準優勝していた。彼女はトロントでのプレーについて「素晴らしい思い出がある」と言っている。

 現在、世界ランキングを173位まで戻してきているシャラポワ。もしランキングがさらに上がり、同大会までに助けなしに本戦入りできるようになった場合には、ワイルドカードは別のプレーヤーに与えられることになる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はカナダ・トロントで開催される「ロジャーズ・カップ」会場。8月に行われる同大会にマリア・シャラポワ(ロシア)がワイルドカードで出場する予定

Photo: TORONTO, CANADA - MAY 3: An aerial view of the Aviva Centre formerly known as Rexall Centre and surrounding tennis complex which hosts the Rogers Cup tennis tournament on the grounds of York University on May 3, 2017 in Toronto, Ontario, Canada. (Photo by Tom Szczerbowski/Getty Images)