男子テニスのノルデア・オープン(スウェーデン/バスタッド、レッドクレー、ATP250)は12日、シングルス1回戦が行われ、元世界ランク3位のD・ティーム(オーストリア)が世界ランク49位のE・ルースブオリ(フィンランド)を3-6, 6-1…

男子テニスのノルデア・オープン(スウェーデン/バスタッド、レッドクレー、ATP250)は12日、シングルス1回戦が行われ、元世界ランク3位のD・ティーム(オーストリア)が世界ランク49位のE・ルースブオリ(フィンランド)を3-6, 6-1, 7-6(7-5)の逆転で破り、初戦突破を決めるとともに、約1年2か月ぶりにATPツアー白星を飾った。ティームは試合後、「長かった」と勝利を振り返った。
現在世界ランク339位のティームは、前週のザルツブルク・オープン(オーストリア/ザルツブルク、クレー、ATPチャレンジャー)で世界ランク210位のF・ミソリック(オーストリア)をストレートで撃破。2回戦で第7シードのF・バグニス(アルゼンチン)にフルセットの末に敗れたものの、昨年5月のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)以来となる約1年2か月ぶりの勝利を挙げた。
今度は約1年2か月ぶりのATPツアー白星を目指すティーム。この日は第2ゲームからブレークを許すと第6ゲームでもブレークを奪われて第1セットを落とす。先行されたティームだったが、第4・第6ゲームでブレークに成功し5ゲームを連取して1セットオールとする。
ファイナルセット、両者ともに2度のブレークを奪い合いタイブレークに突入すると最後は3度のミニブレークを奪ったティームが約2時間40分の熱戦を制した。
試合後、ティームは同一戦を振り返り、心境を明かした。男子プロテニス協会(ATP)がそのコメントを公式サイトで紹介している。
「長かったね。最後の勝利は2021年のローマで、なんだか違う世界のように感じるよ。たくさんのことが起こった。タフだったけど、とてもいい経験だったと思う。今日ここで初勝利を挙げられて、とてもうれしいよ」
「とても難しい試合だった。僕はあまりいいプレーができなかった。スタートはあまり良くなかったけど、その後はとても良く戦えた。でも負けが続いて、勝ちも少なかったから、試合を終わらせるのはとても難しかったんだ。第2セット、第3セットはかなりいいプレーができたのにね。特に最後の方になると、もう少し神経をコントロールしないといけない」
勝利したティームは2回戦で第4シードのR・バウティスタ=アグ(スペイン)と対戦する。バウティスタ=アグは上位4シードが1回戦免除のためこれが初戦となる。