昨季までの4年連続リーグワーストから抜け出した投手陣■ロッテ 4ー2 西武(12日・ベルーナドーム) 首位ソフトバンクに…

昨季までの4年連続リーグワーストから抜け出した投手陣

■ロッテ 4ー2 西武(12日・ベルーナドーム)

 首位ソフトバンクに1ゲーム差に迫っている2位の西武。しかし、12日に本拠地ベルーナドームで行われたロッテ戦は、今季ワーストの1試合4失策が響いて2-4で惜敗した。今季の西武は、昨季まで4年連続リーグワーストだったチーム防御率が同日現在、リーグトップの2.44(昨季は3.94)へと劇的改善を遂げている。一方で、昨季はリーグで3番目に少なかった失策数(65)が、今季は両リーグを通じてワーストの55となっている。

 まずは、初回先頭打者・荻野の三ゴロをさばいた平沼翔太内野手が、一塁へ悪送球。これは幸い大事に至らなかったが、その後の3失策は全て失点に絡んでしまった。

 西武先発の松本航投手の調子は、決して悪くなかった。両軍無得点で迎えた5回。先頭の高部の遊ゴロを、ゴールデングラブ賞4年連続受賞中の源田壮亮内野手が一塁へ悪送球し、ボールはカメラマン席に飛び込み打者走者は二塁進塁。続く中村奨に真ん中に浮いたフォークを捉えられ、左翼ポール直撃の先制2ランを被弾した。

 続く6回1死一、二塁のピンチでは、3番手の森脇亮介投手が安田をゲッツーコースの遊ゴロに仕留めるも、二塁手の外崎修汰内野手がまさかの一塁悪送球。痛恨の追加点を許した。7回にも悲劇は続く。4番手の宮川哲投手は、無死二塁のピンチで佐藤都をパワーカーブで空振り三振に仕留めたが、投球がワンバウンドしたため、森友哉捕手が一塁へ送球すると、この隙を突いて二塁走者の和田に三塁を陥れられる。焦った一塁手のジャンセン・ウィティ内野手は、間に合わない三塁へ投げ、しかも悪送球。みすみす1点を献上した。

今季238失点中41失点がエラー絡み「しっかり守ってやらないと」

 辻発彦監督は試合後「守備の乱れが全て失点に結びついたからね。こういう日もあるとは思うけれど、しっかり守ってやらないと。お互いさまだから、エラーした時には投手が頑張ってあげればいいんだけれどね」と淡々と振り返った。現役時代に二塁手としてパ・リーグ歴代最多のゴールデングラブ賞8度を誇った指揮官としては、チームの拙守連発がもどかしかっただろう。

 西武投手陣は12日現在、238失点のうち自責点は197。単純に計算すれば、41失点がエラー絡みだ。辻監督は「技術が足りないと思うしかないでしょ。エラーだけはね。誰だって適当にやっているわけではなく、必死にやっての結果だから。練習していくしかない」と言葉を絞り出した。

 この日、源田と高木渉外野手が試合中盤に途中交代した。2人とも、試合前に受けた新型コロナウイルスのスクリーニング検査で「陽性疑い」を示す数字が出たことが試合中に伝えられたため。正式な検査結果は13日に判明する見込みだ。前日の11日には、松井稼頭央ヘッドコーチが発熱。抗原検査の結果、感染が確認され、この日からチームを離れた。思わぬ失策増とコロナ禍。昨季最下位からの浮上には光明が差しているだけに、不気味な影を1日も早く払拭したいところだ。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)