夏のダート重賞、GIIIプロキオンS(小倉・ダート1700m)が7月10日に行なわれる。本来、中京・ダート1400mが…
夏のダート重賞、GIIIプロキオンS(小倉・ダート1700m)が7月10日に行なわれる。本来、中京・ダート1400mが舞台となるレースだが、京都競馬場の改修工事の影響で、一昨年は阪神・ダート1400m、そして昨年と今年は小倉・ダート1700mでの施行となった。
過去10年の結果を振り返ってみると、中京開催時は2012年こそ12番人気のトシキャンディが勝って波乱となったが、それ以外は上位人気馬が勝ち負けを演じることが多く、比較的堅い印象のあるレースだった。
ところが、一昨年は同じ距離でも中京と阪神とでは適性が異なるためか、3連単は80万円超えの高配当となった。さらに昨年は、競馬場だけでなく距離が変わったこともあって、3連単は190万円超えと高額配当が飛び出した。こうしてみると、舞台変更によって"荒れる"傾向が強まった一戦と言える。
そうなると、舞台適性を重視したほうがいいかもしれない。では、小倉・ダート1700mという舞台ではどういった馬を狙うべきなのか。デイリースポーツの大西修平記者はこう語る。
「昨年のプロキオンSもそうでしたが、基本的に小倉・ダート1700mは、逃げ、先行馬に有利なコース設定と言っていいでしょう。
過去10年の傾向を調べると、実は勝率、連対率、複勝率では"まくり(の馬)"の数字が最もいいんです。ただ、これはサンプルの絶対数が少ないことも影響しています。勝ち鞍で言えば、先行馬が一番多く、次に逃げ馬です。先行激化となったケースに限って、まくりが決まるという認識でいいのではないでしょうか。
ですから、この条件では差し、追い込みの有力馬については、疑ってかかったほうがいいと考えています。昨年は雷鳴が響く特殊な条件で行なわれましたが、好位で運んだメイショウカズサ(9番人気)がレコード勝ち。2番手で運んだトップウイナー(14番人気)が2着、逃げたメイショウウズマサ(12番人気)が3着に入りました。今年は昨年ほどの高速決着にはならないと思いますが、やはり好配当を運んでくるのは、逃げ&先行馬と見ていいでしょう」
そこで、大西記者は昨年も波乱の立役者となった"リピーター"を穴馬候補に挙げる。
「昨年2着のトップウイナー(牡6歳)です。今年も大いにチャンスがあると思っています。

プロキオンSでの大駆けが期待されるトップウイナー
前々走のリステッド競走・ブリリアントS(5月1日/東京・ダート2100m)では、距離のあるレースで番手から5着と粘りました。前走のオープン特別・三宮S(6月12日/中京・ダート1800m)では12着に沈みましたが、勝ち馬に早めに来られる厳しい形になったことが災いしました。スムーズなら、巻き返しが十分に期待できます。
それに、小倉のダート戦は2戦して2着2回。今回の条件は間違いなく合っています。逃げても番手でも競馬ができるのがこの馬の強みですし、昨年マークした1分41秒3という時計は、今年の出走メンバーのなかでは最上位。渋って脚抜きのいい馬場になれば、さらに粘りが増しそうです。
鞍上の城戸義政騎手もパートナーの特徴をしっかりと理解し、手の内に入れています。中間も好気配をキープできている印象ですし、自分のリズムで運べれば、一発あっても驚けませんよ」
大西記者はもう1頭、遅咲きのダート巧者に注目する。
「エクレアスパークル(牡8歳)です。前走のオープン特別・吾妻小富士S(5月1日/福島・ダート1700m)では7着に敗れたものの、もともとダート1700m戦では5戦2勝、2着1回、4着1回と得意にしています。
前走も着順ほど負けていませんし、(好走できなかったのは)展開的な部分が大きかったと思います。今回人気の一角と目されるメイショウウズマサ(牡6歳)には先着を果たしていますし、底力は確かです。
先にも触れたとおり、3勝クラスの奥羽S(福島・ダート1700m)、オープン特別の門司S(小倉・ダート1700m)とダート1700m戦では過去に連勝を飾っていて、小回りでこそ持ち味の機動力が生かせるタイプ。8歳馬ですが、年齢的な衰えは感じませんし、体調面にも不安はありません。
ある程度落ちついた流れとなって、極端な時計勝負にならなければ、好位から抜け出してくるシーンがあってもおかしくないでしょう」
はたして、今年はどんなレースになるのか。昨年に続いて大波乱となれば、ここに挙げた2頭が高配当を運んできてくれるかもしれない。