例年早慶どちらかの体育館で行われる早慶対抗定期戦。今年度は早大体育館で開催された。早大は男子種目別の全種目で1位から3…

 例年早慶どちらかの体育館で行われる早慶対抗定期戦。今年度は早大体育館で開催された。早大は男子種目別の全種目で1位から3位を独占して、男子団体総合で通算69回目の優勝を果たし、女子はエキシビションとして田村七紗(先理2=東京・錦城)がゆかで堂々とした演技を披露した。
※氏名に旧字体を含む場合は、原則として新字体に直して掲載しております。

 開会式では両校主将の間でペナント交換が行われ、早慶戦の伝統を確かめ合った選手たち。保護者も見守る中、男子団体がスタートした。早大はゆか、慶大は跳馬からの開始。今大会では早大の1選手が演技し、その得点集計の間に慶大の1選手が演技するという、競技者が常に会場で一人のみとなる形式で行われた。

 ゆかが得意種目である奥田健太(スポ1=埼玉栄)は、一つ一つ確実に技をこなすと、最後の着地までぴたりと決める。東日本学生選手権(東日本インカレ)での13.650点を上回る13.850点をマークして1位を獲得。早大は上位3人の奥田、渡辺向祥(スポ3=千葉・市船橋)、田口陸斗(スポ3=福岡・自由ケ丘)の3人ともが13点台後半と、順調な滑り出しを見せた。

 次の種目はあん馬。この日あん馬のみに出場した藤尾は何度も観客を沸かせて好調さを見せるも、演技後半に落下。好調だっただけに、演技後には悔しさをのぞかせた。つり輪では武井優介(スポ4=東京・松蔭大松蔭)が、堂々とした演技で唯一の13点台に乗ると、跳馬では早大から13点台後半の高得点が続出。早大で4番目に演技した板倉子龍(スポ4=福井・鯖江)はこの日の最高得点である14.300点を記録し、会場からは演技を称える声も多く聞かれた。


あん馬の演技を終え、客席にアピールする板倉

 平行棒では今日で引退となる小沢直也(文4=茨城・茗溪学園)が最初に演技。「こだわってやってきた」という棒下倒立を見事成功させ、力強い演技を披露した。一つ倒立を抜かした点は悔いが残ると振り返ったが、「やってきたものは出せた」と、やり切った気持ちをあらわにした。早大の最終種目となった鉄棒では、ケガからの復帰明けの試合となった渡辺が、離れ技を多く盛り込んだ華やかな演技を見せる。前回の試技会でミスが出たというコバチも成功させ、演技後にはガッツポーズも飛び出した。鉄棒のみでの出場となった首藤匠(スポ3=三重・暁)は「最高難度の構成」で挑む。最初の技であるカッシーナを決めると、会場からはこの日一番の歓声が上がった。「そのまま流れに乗りたかった」ものの、その後は落下が出てしまった首藤。しかし最後まで演技をやり切り、12.300点で演技を終えた。


鉄棒の演技後、ガッツポーズを見せる渡辺

 男子の全ての演技が終了し、女子エキシビションが始まった。慶大からはゆか、平均台にそれぞれ一人、早大からはゆかに田村が出場。東日本インカレと同じ曲で挑むと、技を決める度に笑顔があふれた田村。音楽に合わせて優雅な演技を披露し、会場からは大きな拍手が送られた。女子エキシビションが終わると、いよいよ閉会式の順位発表に。早大はなんと種目別で1位から3位までを独占。渡辺は全ての種目で3位以上を獲得し、男子個人総合で優勝を果たした。さらに男子団体総合でも慶大に約25点の大差をつけて優勝し、大勝を収めた早大。見事69回目の優勝を勝ち取った。


ゆかでポーズを決める田村

 閉会式の後には新入生あいさつとして、今年度入部した奥田、土屋が口上を述べた。名前や出身校を大きな声で叫んであいさつすると、先輩からは掛け声が飛ぶ場面も。奥田は「全日本インカレ(全日本学生選手権)で男子団体3位になること」、土屋は「全日本インカレに出場すること」を4年間の目標に掲げた。演技中から新入生あいさつまで、早慶どちらの選手であるかに関わらず、両校部員が声援を掛け合った今大会。最後には主将同士でエールを送り合うなど、一日を通して互いに高め合う試合となった。

(記事 荒井結月、写真 藤田珠江)

結果
男子団体
選手名ゆかあん馬つり輪跳馬平行棒鉄棒合計点順位
板倉子龍(スポ4)12.55011.60011.75014.300(1位)12.55012.60075.3502位
小沢直也(文4)11.900
武井優介(スポ4)13.850(1位)14.050(2位)
浜野魁(スポ4)13.350(1位)
藤尾拓海主将(スポ4)12.550(3位)
小長井倫(スポ3)12.400(2位)13.700(1位)
首藤匠(スポ3)12.300
田口陸斗(スポ3)13.550(3位)13.650
渡辺向祥(スポ3)13.800(2位)13.900(1位)12.150(3位)13.750(3位)13.550(2位)13.000(3位)80.1501位
磯村周(スポ2)11.850
鶴木康成(スポ2)12.350
向中野蓮(スポ2)12.10012.850(2位)
山口陽亮(スポ2)12.600(3位)
奥田健太(スポ1)13.850(1位)13.700
土屋遼佑(スポ1)13.100(2位)
団体総合(上位3人合計)41.20039.30038.40042.10039.85039.450240.300優勝


板倉子龍(スポ4=福井・鯖江)

――早慶戦を終えて今の気持ちを教えてください

 疲れました。先週まで教育実習で福井の方に行っていて、それで疲れました。

――調子の良かった種目は

 個人的には自分ができないようなことに挑戦するよりは、できることだけをしっかりと。まんべんなく、次に課題がいっぱい出るような試合でした。

――跳馬で1位という結果についてはいかがですか

  跳馬はこの先にあるインカレとかでもチームのポイントとなると思っていて。自分をアピールできたので良かったかなと思います。

――跳馬の演技中にはチームメートの皆さんから「うまい」といった声掛けもありました

 本当ですか? ありがとうございます。うまかったんでしょうね(笑)。

――最後に、8月の全日本インカレに向けて意気込みをお願いします

 僕も4年生なので、部員とかももちろんそうですが、やっぱり親御さんとか高校の恩師とか、そういった人たちに恩返しできるように。ちゃんと試合に出て、演技で恩返しできればなと思います。

小沢直也(文4=茨城・茗溪学園)

――早慶戦を終えて今の心境を教えてください

 終わったなあという感じですかね。今日で終わり(引退)なので。

――早慶戦前の練習にはどのような思いで取り組んでいましたか

 1カ月ほど前に教育実習があって、練習できる期間が1カ月ほどしかなかったので、とにかく「間に合わせないと」という気持ちでやっていました。

――平行棒での出場となりましたが、今日の演技を全体的に振り返って

  今日は1個技を抜いてしまったのですが、思い切ってやれて。やってきたものは出せたかなと思うので、晴れやかな気持ちというか、清々しい気持ちではあります。

――これまでの競技人生を振り返っていかがですか

  自分は推薦とかで入っていなくて、一般(入試)で入ったのですが、この部活に入れてもらって、すごくいろいろな人に助けられたり支えられたりしてきたので…いろいろな思いがありますが、これまで関わってくれた人に、感謝の気持ちでいっぱいです。

――今日の演技で具体的に良かった点、逆に反省の残る点はありますか

  棒下倒立は自分の中で割とこだわってきたところなので、そこはもうミスを恐れず、縮こまらずに思いっきりやれたので良かったかなと思います。本当はその後にもう一個技を入れるはずだったのですが、倒立が決まらなくて次に行ってしまいました。そこはやや悔いが残るかなという感じです。

――チームメートからは大きな声援も飛んでいました

 いやもうありがたかったですね。本当にみんな温かくて、最後まで応援してくれて本当にうれしかったです。

――最後に大学での体操生活を振り返っていかがですか

 大学2年生の終わり頃から少ししんどいなということも多くて、あまりモチベーションが上がらないことがあって。結構終わりの方はしんどいなって気持ちの方が強かったのですが、いざ終わってみるとすごくあっという間だったなと思いますし、明日以降体操をしないんだなと思うと、少しさみしい気持ちもありますね。

首藤匠(スポ3=三重・暁)

――早慶戦を終えて、今の心境はいかがですか

 今日は1週間前の試技会と違った、カッシーナの技を入れて鉄棒の演技をしましたが、コールマンで落ちてしまい、失敗してしまった部分があったので、そこはこれから改善していかないといけないなと思いました。最後の着地が作れたのはセーフだったなと思います(笑)。

――鉄棒のみでの出場となりましたが、振り返ってみていかがですか

 内容は良かったと思っています。失敗を無くして、次につなげていきたいです。

――今日はどのような構成で挑みましたか

 高校生から積み上げてきた中では、最高難度の構成で挑みました。

――部員さんからの声援も大きかったですが、いかがでしたか

 久しぶりに声援がある中での試合で、1発目のG難度のカッシーナを決めたときは、「よっしゃー」という大きい声があって、そのまま流れに乗りたかったです。ですが、どうしても最終種目で時間が空いてしまい、感覚が違ったというところがありました。

――次の大会に向けての意気込みをお願いします

 次は全日本インカレで6種目となるので、ゆかから良い流れをつかんで、鉄棒も今回のような小さいミスを無くしていけるようにしていきたいと思います。

渡辺向祥(スポ3=千葉・市船橋)

――早慶戦を終えて、今の心境はいかがですか

 とりあえずほっとしているというのが一番です。ケガからの復帰明けの試合だったので、ミスなくやろうと臨みました。内容はまだまだ詰められるところがありましたが、とりあえず今できることはできたかなと思うので、満足のいく結果だったと思います。

――個人総合で優勝、種目別では全ての種目で入賞を果たしました。振り返ってみていかがですか

 今日は調子も良くて、早慶戦で盛り上がる状況で、空気に飲まれないようにと思って、一種目一種目丁寧にやりました。全部の種目で自分らしい演技ができたので、そこは良かったかなと思います。

――調子の良かった種目はありましたか

 鉄棒です。前回の試技会で、コバチという技で落ちてしまったので、そこはリベンジしなきゃと思っていましたが、今日はしっかりできたので良かったです。

――反対に反省の残る種目はありましたか

 つり輪です。今日の出来は悪くはなかったのですが、まだ練習が足りていないところがあったので、もっとトレーニングをしっかりして、力強い演技をできるようにしたいです。

――今日の大会を終えて、新たな目標を教えてください

 今回ノーミスで80点という一つの目標を超えることができたので、全日本インカレでは技をもっと戻していって、82点83点と取って団体に貢献したいです。また、U-21の大学強化選手に入るというのも目標なので、それに向けて頑張っていきたいです。

COLLEGE ATHLETE TV   2022.07.08 23:57
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