「DUNLOP SRIXON CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権大会 兼 ワールドジュニアテニス世界大会代表選考会」(千葉県・吉田記念テニス研修センター/5月18~21日/ハードコート)は大会最終日を迎え、14歳以下と12歳以下の男女シン…

「DUNLOP SRIXON CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権大会 兼 ワールドジュニアテニス世界大会代表選考会」(千葉県・吉田記念テニス研修センター/5月18~21日/ハードコート)は大会最終日を迎え、14歳以下と12歳以下の男女シングルス決勝などが行われた。

 12歳以下男子シングルス決勝はともにノーシードから勝ち上がった者同士の対戦となり、眞田将吾(東海/三重グリーンTC)が6-1 6-0で大岐優斗(九州/シーガイアTA)を下し、優勝。

 眞田は今大会、左の強力なフォアハンドで相手のバックを攻める得意のパターンで次々と右利きの選手たちを倒してきた。2回戦で第1シードの松岡隼(関東/荏原SSC)に苦しみながらも6-4 6-4で退け、全試合をストレートで勝ち上がった。

 大岐は2回戦、準々決勝がフルセットにもつれるなど全試合が競った内容で、相手をしっかり見ながら徐々に自分のペースに持ち込む戦いで制してきた。

 決勝では、眞田が終始試合をコントロールし、相手を左右に走らせ、ネットに出てボレーで決めるなど、多彩なプレーを披露。大岐に反撃する隙を与えず、一気に勝負を決めた。

(写真)強烈なサービスとストロークで大岐につけ入る隙を見せなかった眞田

 12歳以下女子決勝は虫賀愛央、心央(ともに東海/TENNISPRO.CO.JP)の双子の姉妹による対決となった。東海大会決勝は左利きで妹の心央が6-4 6-2で制したが、全国大会の出場回数が多い右利きの姉・愛央が第2シード、心央が第3シードで今大会に臨んだ。

 立ち上がりは互角で、お互い2度ずつブレークして5-5。そこから愛央が2ゲーム連取で第1セットを先取した。思い切ってリターンから攻める愛央の積極性も功を奏した。しかし、心央は第2セットに入り、自慢の強烈なサービスが決まり始めると、リターンゲームでもショットが冴え、6-2で奪い返して第3セットに持ち込んだ。

 最終セットの第1ゲームは愛央が取るが、そこから心央が4ゲーム連取。第2セットから続く勢いが衰えることなく、第3セットも奪い、逆転勝利を収めた。

「決勝で愛央を倒すと思って」今大会に臨んだという心央は、その思いを実現させた。一方、愛央は準決勝の最終セットで0-4ダウンの絶体絶命のピンチを乗り越えてきた。「負けそうになったとき、やっぱり心央と対戦したいなと思って、そこから気力が出た」という。

 性格のまったく異なる姉妹はコート外では仲よく、コート上では強烈なライバル心を燃やして切磋琢磨してきた。どちらも技術が高く、サービスのレベルは今大会で上のカテゴリーの選手たちに引けを取らない。

 2人は昨夏の全小のときとは見違えるほどにレベルアップしており、すでに海外で上のカテゴリーの大会に出場するなど、貴重な経験も積んでいる。今後もさらに成長し続けることが期待される。(テニスマガジン/編集部◎池田 晋)※トップ写真はフルセットの熱戦を終えて笑顔で健闘を称え合う虫賀愛央(左)と心央

大会最終日(詳細結果)|テニスデイリー

DUNLOP SRIXON CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権大会|日本テニス協会ホームページ

DUNLOP SRIXON CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権大会|吉田記念テニス研修センター(TTC)公式サイト