延長12回の死闘を制した立大。サヨナラ打の笠松を中心に歓喜の輪が広がる=神宮球場

 

 

 

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★「崖っぷちから指一本で這い上がった」(立大・溝口監督)

 1勝1敗で迎えた3回戦。勝てば優勝へ向けて大きく前進する立大は、今季9試合で3勝2敗、防御率3.38の左腕・田中誠也(2年・大阪桐蔭)が先発。対する明大は、今季4試合で2勝2敗、防御率2.92の成績を残す右腕・森下暢仁(2年・大分商)がマウンドに上った。

明大の先発・森下暢はこの日も8回1失点の好投=神宮球場

眩しい日差しながら時折、涼しい風が吹き抜けるコンディションの中、序盤から白熱の投手戦が展開された。立大の田中誠は、初回に3者連続三振の立ち上がりを見せて序盤3回を1安打無失点。4回表に1死満塁のピンチを背負ったが、渡辺佳明(3年・横浜)をファーストライナーに仕留めると、一塁手・飯迫恵士(3年・神戸国際大附)の好守でダブルプレー。7回まで6安打無失点に抑えた。対する森下暢も、2日前の1回戦で6回7四死球ながら無安打無失点に抑えた流れをそのまま持ち込み、連打を許さずに7回まで4安打無失点でスコアボードにゼロを並べた。
試合が動いたのは8回。明大は1死1、2塁のチャンスを作って田中誠をマウンド上から引きずり下ろしたが、立大2番手・中川颯(1年・桐光学園)に後続を抑えられて無得点。それに対して立大は、1死2塁から飯迫がレフトの頭上を越えるタイムリー2塁打を放ち、ついに試合の均衡を破った。しかし、土壇場の9回表、明大が2死2塁から代打・坪井将希(3年・明大中野八王子)が起死回生の同点打。試合は延長戦に突入した。
迎えた延長12回表、明大が4番・越智の犠牲フライで1点を勝ち越したが、その裏に立大が代打・井上和弥(3年・履正社)のヒットから1死満塁とすると、ここまで4打席無安打で「4番の仕事ができていなかった」という笠松悠哉(4年・大阪桐蔭)が、9回からリリーフとして好投していた明大・齊藤大将(4年・桐蔭学園)の2ボールからの3球目を「ガムシャラに食らい付いていくことだけしか考えてなかった」とバットの芯で捉えて左中間へ。「感触は良かった。打った瞬間右手を上げた」と笠原。2者生還での逆転サヨナラ打となり、3時間15分の熱戦に終止符を打った。
「やることすべてやった。あとは運を天に任せてゆったりと待とうと思います」と立大・溝口智成監督。これで通算9勝敗4勝2分けでの勝ち点4とした立大は、第8週で慶大が早大相手に1敗した時点で1999年秋以来35季ぶりの優勝が決まる。

立大の先発・田中誠が8回途中無失点で中川にマウンドを譲る=神宮球場

☆明治大vs立教大3回戦
明治大 000 000 001 001=2
立教大 000 000 010 002×=3
【立】田中誠、〇中川—藤野
【明】森下暢、●齊藤—清水風、橋本

◎立教大・溝口智成監督
「至当でしたね。繋いで繋いで、諦めずにやれた。やれることをすべてやって終われたので良かったです。(サヨナラの場面は)あそこで4番に回るのもそうですし、ひと振りで決めるのもさすがです。でも全員がヒーローだと思います。昨日も崖っぷちでしたけど、今日も崖っぷちから指一本で這い上がった。やることをすべてやって、何より3年間ずっと跳ね返されていた明治さんから勝ち点を取れた。あとは運を天に任せてゆったりと待とうと思います」

◎立教大・笠松悠哉内野手(4年・大阪桐蔭)
「チームが一つになって、最後まで諦めなかった。何とか食らい付いた結果がサヨナラになった。ガムシャラに食らい付いて行くということしか考えてなかった。ライナーを意識して打った結果、ショートの頭の上を越えてくれたと思います。僕が大学に入ってから明治からは一度も勝ち点を取れてなかった。優勝できるかどうかは分かりませんけど、ここで勝ったことで立教の歴史が少し開いたと思います」