資生堂レディスで5位「いいパット、入ってた」

 国内女子ゴルフツアーの資生堂レディス最終日は3日、29歳青木瀬令奈(フリー)の優勝で幕を閉じた。通算14アンダーで2位に2打差をつける逃げ切り優勝。一方、24位から出た大出瑞月(サーフビバレッジ)は7バーディー、ボギーなしの65で通算11アンダーとして5位。14番を終えた段階では、青木と並んで首位に立っていた。第3日は首位で出ながら76をたたいて後退したが、最終日は練習グリーンから「感覚が良かった」という。理論重視の選手も増える中、24歳の大出は「物凄い感覚派」を自認。今後も感覚重視でツアーを戦っていく。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

 最終日のホールアウト後、大出は取材陣に囲まれると、「いいパット、入っていましたね~」と自賛した。

「朝、起きた時から『おっ、体が動くな』というのはありました。コースに来たらパターの感覚が良くなっていました。手にしっくりくる感じもありましたし。昨日の終盤、打ち出しだけを気を付けて感じは良くなっていましたが、(技術的には)何も変えていないですし、何にも考えないようにしていました」

 重ねた7バーディーの中には、ロングパットもあった。「12歩とか9歩とかです」。距離はメートルではなく、歩測で示しつつ、「パットは右手(重視)で打つタイプで、それで距離感が合っていたら長いのも入るし、合っていなかったら1日、何をやってもダメな感じです」と言った。

 昨今のプロゴルファーは、好不調の波を少なくするため、コーチらにアドバスを求めている。スイングやストロークの動画を撮ってメカニックを頭に入れ、ズレがあれば修正する。大出もかつては渋野日向子と同じコーチに師事し、その後は、オーストラリア人コーチに教えを求めている。だが、アプローチ、パットに関しては、「自分の感覚でやっています。距離とかの計算も含めて」と明かした。

同組イ・ボミも「カッコ良かった」と称賛した姿とは

 確かに小技に関しては繊細な部分が多く、グローブをつけるタイプ、つけないタイプにも分かれる。1日にして大変身を遂げた大出に関しては、不調を引きずらないマインドも持ち合わせていた。

「前日が今の自分の調子ですし、『だよね』と思っていました(笑)。その分、切り替えられていましたね」

 そして、同組のイ・ボミには「大出さんはパットに自信を持っている感じでカッコ良かったです。教えてほしいです」と言わしめた。それを聞くと、大出は「イヤ、イヤ、イヤ」と慌てて首を振り、「私こそボミさんのストロークをお手本にした時期がありました。練習グリーンとかで密かに見て、勉強していました(笑)」と明かした。

 感覚派だけど、それを研ぎ澄ます努力は続けている。黄金世代の1学年上で1997年度生まれの24歳。今大会5位タイでメルセデス・ランキングは55位に浮上しており、このスタイルで自身2度目のシード権獲得を目指す。(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)