「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2016-2017」の最終10ラウンド、ロンドン大会が、5月20、21日にトゥイッケナムスタジアムでおこなわれ、スコットランドがカップ決勝でライバルのイングランドを12-7で下し、優勝した。スコ…

「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2016-2017」の最終10ラウンド、ロンドン大会が、5月20、21日にトゥイッケナムスタジアムでおこなわれ、スコットランドがカップ決勝でライバルのイングランドを12-7で下し、優勝した。スコットランドは2年連続でロンドンセブンズ制覇。ニュージーランドに挑んだ準々決勝では21点ビハインドから逆転し、ワールドセブンズシリーズ39回目の対戦で初めて元世界王者を倒した。

 日本は今大会初日のプール戦で全敗してベスト8入りを逃し、コアチーム(ワールドセブンズシリーズにフル参戦できるトップ15チーム)のなかでシーズン最下位が確定し、降格が決まっていた。2日目の下位トーナメントでは、フランスに5-22、サモアに7-33で敗れ、結局、最後の大会は1勝もできずに終わった。
 6か月におよんだ世界サーキットでフレッシュメンバーが貴重な経験を積んだのは収穫だったが、2020年の東京オリンピックでメダル獲得を目指す日本にとって、来季ワールドシリーズに常時参戦できず強豪国との対戦が大幅に減るのは、かなりの痛手である。

 シーズンチャンピオンは、第9ラウンドのパリ大会で今季5冠目を獲得していた南アフリカが、ロンドン大会を前に8季ぶり2回目の総合優勝を決めていた。

 今季トライ王は、通算57トライを挙げたアメリカのペリー・ベイカーで、285得点をマークして得点王にも輝いている。

 なお、今季ワールドセブンズシリーズには来年7月にサンフランシスコで開催されるワールドカップ・セブンズ2018の出場権がかかっていて、開催国のアメリカ、そして前回大会でベスト8以上の成績を収め自動的に出場権を得ていたニュージーランド、イングランド、フィジー、ケニア、ウェールズ、オーストラリア、南アフリカ、フランスに続いて、それ以外のシーズン総合順位が上位だったスコットランド、カナダ、アルゼンチン、サモアもワールドカップ・セブンズ出場が決まった。

 ワールドカップ・セブンズ2018には男子24チーム、女子16チームが参加することになっており、日本は男女ともアジア予選で出場権獲得を目指す。9月、10月に開催される「アジアラグビーセブンズシリーズ2017」がアジア予選を兼ねる予定で、男女とも、同シリーズ上位2チームがサンフランシスコ行きの切符を手にする。

■2016-17シーズン 総合順位

<男子ワールドセブンズシリーズ 2016-17 第10戦・ロンドン大会>
▽カップ準々決勝(1~8位トーナメント)
・アメリカ 31-14 オーストラリア
・スコットランド 24-21 ニュージーランド
・イングランド 17-12 南アフリカ
・カナダ 28-7 アルゼンチン

▽カップ準決勝
・スコットランド 21-14 アメリカ
・イングランド 24-5 カナダ

▼カップ決勝(優勝決定戦)
・スコットランド 12-7 イングランド

▼ブロンズ決勝(3位決定戦)
・カナダ 22-19 アメリカ

▽5位決定トーナメント準決勝
・オーストラリア 40-7 ニュージーランド
・南アフリカ 24-7 アルゼンチン

▼5位決定戦
・南アフリカ 28-17 オーストラリア

▽チャレンジトロフィー準々決勝(9~16位トーナメント)
・ケニア 33-7 スペイン
・フィジー 31-5 ロシア
・ウェールズ 29-21 サモア
・フランス 22-5 日本

▽チャレンジトロフィー準決勝
・フィジー 45-5 ケニア
・ウェールズ 26-17 フランス

▼チャレンジトロフィー決勝
・フィジー 26-14 ウェールズ

▽13位決定トーナメント準決勝
・ロシア 38-5 スペイン
・サモア 33-7 日本

▼13位決定戦
・サモア 24-19 ロシア