6月の会見で言及「私が勝つチャンスを潰しに来ようとしていた」 ボクシングのWBA&IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が過去に戦った“最強の相手”を告白した。米メディアが報じている。 プロでは44戦のキャリアを持つゴ…

6月の会見で言及「私が勝つチャンスを潰しに来ようとしていた」

 ボクシングのWBA&IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が過去に戦った“最強の相手”を告白した。米メディアが報じている。

 プロでは44戦のキャリアを持つゴロフキン。現役最強ともいわれる“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)のほか、ダニエル・ジェイコブス(米国)、ケル・ブルック(英国)、村田諒太(日本)など各国の王者と拳を交えてきた。そんなレジェンドにとって、最もタフだった相手は別に存在しているという。

 米専門メディア「ボクシングシーン.com」は9月のカネロ戦に向け、6月27日に行われた会見内で言及したコメントを紹介。「私はこれまでチャンピオンたちと戦ってきた」と振り返ったゴロフキンは「カネロは最高の相手とは言えない。もちろん、トップクラスの相手だ。レベルも違うが、彼は負けている」と語った。

 その上で「私が(タフな相手だと)話しているのは、アマチュアのキャリアで戦い、プロになれなかったファイターたちのことだ」と打ち明けた。

 ゴロフキンのアマチュアのキャリアは350試合といわれ、ミドル級で2003年世界選手権金メダル、2004年アテネ五輪銀メダルなどの実績を誇る。様々なルールや選手のバックボーンが異なるリングでの戦いは、のちにプロの世界で頂点にまで上り詰めるレジェンドにとっても特別なものだったようだ。

「彼らと戦う時の戦略とスキルは重要なこととして残っている。3ラウンドでどう倒すかと考え、私が勝つチャンスを潰しに来ようとしていた」と回顧。記事では「ゴロフキンはアマチュアで対戦してきた相手への称賛をやめなかった。ゴロフキンはアマチュア時代345勝5敗という突出した成績を残している」と伝えている。

 ボクシング界屈指の紳士的ファイターとして知られるゴロフキン。ボクサーとしての自らを形作ったアマ時代のライバルへの想いは今も持ち続けているようだ。(THE ANSWER編集部)