■ファストフォース
【中間調整】今年同様、昨年も夏の小倉開幕週で行われたCBC賞。そこでファストフォースは芝1200mの日本レコードタイムを更新するオマケ付きで、快勝を収めている。前走の高松宮記念は坂のある左回り中京、タフな重馬場と分の悪い条件で16番人気という評価だったが、好位から粘って9着に入線。勝ち馬には0秒3差で、ポテンシャルの一端は示せたと言っていいだろう。その後は連覇の懸かるCBC賞に照準を絞り、放牧でリフレッシュ。5月末に栗東へ戻っている。プールを多用し心肺機能を強化するいつも通りの調整が進み、追い日の水曜には坂路で負荷を掛け順調に時計を短縮。1週前の坂路併せ馬には松山騎手が騎乗し、同じCBC賞出走を控えるレジェーロを7馬身千切って先着している。時計は自己ベストにコンマ1秒まで迫る4F50秒7(一杯)だった。
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【最終追い切り】1週前の段階で負荷は十二分に掛かっており、小倉への輸送がある今週は鞍上との意思疎通を深めることに専念。終始落ち着いた雰囲気で進み、四肢を柔軟に使えていた。時計は平凡ながら、緩いペースでも力む面がなかったのは好感。
【見解】早い段階からベスト条件のここを目標に据え、逆算して丹念に調整されている。放牧でさらに成長し、パワーアップを果たしたのか先週は坂路で猛時計をマーク。馬場が渋っていたことを考えれば実質自己ベスト更新と言っていいだろう。最終追いでやや気迫不足な雰囲気を感じたが、年を重ねて馬が大人になったから、と解釈すべきだろう。久々にコンビを結成する松山騎手はしっかり手の内に入れたようだし、気配に関しては万全だ。
総合評価「A」
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西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。
■CBC賞2022 調教動画(ファストフォース)













