一昨年、昨年と2年連続でセ・リーグの本塁打キングと打点王を手にした巨人・岡本和真が、「無冠」の危機にさらされています。…

 一昨年、昨年と2年連続でセ・リーグの本塁打キングと打点王を手にした巨人・岡本和真が、「無冠」の危機にさらされています。

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 理由はもちろん、好敵手のヤクルト・村上宗隆の大爆発です。6月29日の広島戦(マツダスタジアム)では2本塁打を放ち、チームを13カード連続の勝ち越しへと導きました。3試合連発、最近6試合の打撃成績は25打数12安打の打率4割8分、8本塁打と規格外の成績。6月は14本塁打、35打点と猛威を振るったのです(6月29日現在)。

 岡本は今シーズン、20本塁打、59打点とこの2部門では奮闘していますが、村上との差は開くばかり。それと比例するように、ヤクルトと巨人のゲーム差も「12」まで広がってしまいました。

 巨人担当記者は言います。

 「今季もセ・リーグのタイトル争いは村上と岡本がリードすると開幕前から見られていましたが、岡本は打率が上がらないのが悩みの種です。ここまで打率2割5分3厘と打撃成績では23位にとどまり、下から5番目に甘んじています。得点圏打率は3割1分2厘と勝負強さを見せ、4番としての意地を見せていますが、村上は打率3割2分と三冠王を視野に入れていますから、なかなか差は縮まらないでしょう」

 そして、本来なら巨人の主砲をアシストすべき味方の投手陣が、足を引っ張っているという事実も見逃せません。

「今季の村上は巨人戦で打率2割1分7厘と一見、巨人の投手陣を苦手にしているように見えるのですが、打点は対戦する5球団でもトップタイの19を稼ぎ、本塁打も5発をマークしています。特筆すべきは得点圏打率が3割5分をマークしていること。つまり、巨人の投手陣からすれば、『ここ一番こそ抑えなきゃならない』という場面で、ことごとく村上に痛打されているということなのです」(前述の記者)

 アーチを放ち、悠然とダイヤモンドを一周する村上。その光景を定位置のサードで見届ける岡本の心中は穏やかではないでしょう。

 巨人がCSで下剋上を果たす上でも「村上封じ」は絶対条件。いや、まだまだリーグ戦は60試合以上、残っています。いかに苦手意識を植え付け、その打棒を抑えられるか。そして岡本のバットが大好きな夏場に、本領発揮できるか。ペナントの行方はもちろん、二人のスラッガーの競演にも注目していきたいものです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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