なでしこジャパン(日本女子代表)は27日、国際親善試合でフィンランド女子代表と対戦し、5-1で圧勝した。 日本開催のEA…

なでしこジャパン(日本女子代表)は27日、国際親善試合でフィンランド女子代表と対戦し、5-1で圧勝した。

日本開催のEAFF 女子E-1サッカー選手権が来月に控える中、自分たちの現在地を測るため欧州遠征に臨んでいるなでしこジャパン。3日前に行われたセルビア女子代表戦では、後半のゴールラッシュで5-0と圧勝した。

2連勝を目指すなでしこは、セルビア戦から先発を6人変更。長谷川唯や植木理子、宮川麻都らに代えて遠藤純や三浦成美、三宅史織らを起用。初戦に続きフラットな[4-4-2]の布陣で2トップは菅澤と田中が組んだ。

立ち上がりから丁寧にボールを繋ぎながら攻撃を組み立てるなでしこは13分、左サイド高い位置でボールを受けた遠藤が縦に切り込みクロスを供給するとこれがゴール前のクイッカに当たり、そのままゴールネットを揺らした。

ラッキーな形で先制したなでしこだったが、すぐにフィンランドの縦に早い攻撃から同点を許す。18分、自陣で三宅からボールを奪ったエングマンがドリブルでロングカウンターを仕掛けると、ボックス手前から右足一閃。狙いすましたシュートが左サイドネットに突き刺さった。

その後はボールの主導権を握ったなでしこが比較的容易にアタッキングサードまでボールを運ぶが、自陣ボックス付近で守備ブロックを敷くフィンランド守備陣を崩すことができず。決定機のないまま時間が経過する。

すると前半アディショナルタイムになでしこはピンチを迎える。46分、右サイドからゴールへ向かうクロスを上げられると、ゴール前に走りこんだサンニに決定機を許したが、シュートは好反応を見せたGK山下がファインセーブで凌いだ。

1-1で迎えた後半、長谷川、猶本、植木を投入したなでしこは開始早々に勝ち越す。47分、中盤でのパスカットから素早く前線にボールを送ると、宮澤のパスでボックス右深くまで駆け上がった清水がクロスを供給。最後は逆サイドから走りこんだ遠藤が右足でゴールに流し込んだ。

後半開始早々の追加点で勢いづくなでしこは58分、三宅の右CKをニアで植木が合わせると、ゴール左流れたボールを飛び込んだ高橋がゴールに押し込み、3点目。

さらに74分には、セットプレーの二次攻撃からボックス右でボールを拾った宮澤がクロスを供給すると、相手の中途半端なクリアをボックス左の植木が胸トラップから右足ボレーでゴールネットを揺らした。

終盤にかけても主導権を握るなでしこは、試合終了間際の89分に長谷川がボックス内で倒されてPKを獲得。これを長谷川自身がゴール右に決め、5-1で圧勝。2連勝という最高の結果で欧州遠征を終えた。

フィンランド女子代表 1-5 なでしこジャパン

【フィンランド】

エングマン(前18)

【日本】

オウンゴール(前13)

遠藤純(後2)

高橋はな(後13)

植木理子(後29)

長谷川唯(後44)

◆なでしこジャパン

GK:山下杏也加(INAC)[→田中桃子(東京NB)]

DF:清水梨紗(東京NB)、熊谷紗希(バイエルン)、高橋はな(浦和)、三宅史織(INAC)[→宝田沙織(リンシェーピングFC)]

MF:宮澤ひなた(仙台)[→成宮唯(INAC)]、三浦成美(東京NB)[→猶本光(浦和)]、長野風花(仙台)、遠藤純(NWSL・エンジェル・シティー)

FW:菅澤優衣香(浦和)[→植木理子(東京NB)]、田中美南(INAC)[→長谷川唯(ウェストハム)]