【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・6/26 パラダイスS(L・東京…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆先週の血統ピックアップ
・6/26 パラダイスS(L・東京・芝1400m)
2番手に控えたリフレイムが直線で外から先頭に立ち、ラルナブリラーレの追撃をクビ差しのぎました。
父アメリカンファラオは米三冠とブリーダーズCクラシックを制覇した歴史的名馬。欧米では芝とダート双方で実績を挙げていますが、日本の芝は高速決着になりやすく、切れ味も要求されるので、カフェファラオ(フェブラリーS2回)やダノンファラオ(ジャパンダートダービー)などダートの実績が優れています。芝における活躍馬はほぼ本馬しかいません。
母ケアレスジュウェルはアラバマS(米G1・ダート10ハロン)などアメリカで3つの重賞を制した名牝。芝実績と血統を考えると、繁殖牝馬としての価値はきわめて大きく、どんな仔を産むのかいまから楽しみでなりません。
◆今週の血統Tips
宝塚記念を勝ったタイトルホルダーはサドラーズウェルズの血を抱えています。凱旋門賞はサドラーズウェルズを抱えた馬が強く、過去10年間の勝ち馬のうち、この血を持たなかったのはゴールデンホーン(2015年)しかいません。
もちろん、ヨーロッパの中長距離血統はサドラーズウェルズの影響が強いので、当然、その血を引いた馬が凱旋門賞でも活躍するわけですが、それを考慮に入れても強さは際立っています。
日本調教馬として初めて凱旋門賞で連対を果たしたエルコンドルパサー(1999年2着)は、母の父がサドラーズウェルズでした。このとき勝ったモンジューもサドラーズウェルズの仔です。
1999年以降、凱旋門賞に出走した日本調教馬は延べ26頭いますが、サドラーズウェルズを抱えた馬は、エルコンドルパサーとメイショウサムソン(2011年10着)の2頭しかいません。日本から凱旋門賞に遠征する競走馬は、日本の芝中距離に強い血統背景を持つわけですが、それが必ずしも凱旋門賞に向いているとは限りません。
その意味で、今年挑戦する可能性が高いタイトルホルダーは、日本を代表する競走馬でありながら、なおかつ凱旋門賞に向いた血統背景を持つ稀有な馬です。