卓球のWTTシリーズ・コンテンダーザグレブ<クロアチア/6月13日~19日>が行われ、女子シングルスで伊藤美誠(スターツ)、女子ダブルスで伊藤美誠/早田ひな(日本生命)、混合ダブルスで張本智和(IMG)/早田ひなが優勝。日本勢が5種目中3種目を制覇した。

伊藤美誠、早田ひな、平野美宇(木下グループ)ら黄金世代の直接対決があった注目の女子シングルを制したのは伊藤。

危なげなく勝ち上がると決勝は平野との「みうみま対決」を制して見事優勝。準優勝の平野は2回戦で早田ひなとの同士討ちに競り勝ち、続く準々決勝では中国の若手を退けるなど充実したプレーを見せた。

女子ダブルスは、ダブルス世界ランク2位で優勝候補筆頭の「みまひな」こと伊藤美誠/早田ひなペアが貫禄のプレーで優勝。準決勝では中国の若手ペアも下して実力の高さを見せつけた。

伊藤美誠 早田ひな Photo:World Table Tennis

また混合ダブルスは世界卓球2021準優勝の張本智和/早田ひなが優勝し、宇田幸矢(明治大学)/伊藤美誠もベスト4入り。

宇田/伊藤は初のペアリングだったがハイレベルなコンビネーションプレーを見せて強敵を連破。準決勝で張本/早田に敗れたものの手応えを感じさせる戦いぶりだった。

また優勝こそ逃したが、男子ダブルスも宇田幸矢/戸上隼輔(明治大学)が準優勝、篠塚大登(愛知工業大学)/及川瑞基(木下アカデミー)がベスト4と2ペアが表彰台と健闘。

宇田幸矢/戸上隼輔 Photo:World Table Tennis

男子シングルスは張本智和と宇田幸矢のベスト16が最高成績。全日本王者の戸上隼輔は1回戦で世界卓球2021準優勝のモーレゴード(スウェーデン)に敗れた。

【各種目結果】

■男子シングルス
優勝:林昀儒(台湾)
準優勝:向鵬(中国)
ベスト4:フランツィスカ(ドイツ)、荘智淵(台湾)


林昀儒、向鵬 Photo:World Table Tennis


■女子シングルス

優勝:伊藤美誠
準優勝:平野美宇
ベスト4:ハン・イン(ドイツ)、シャン・シャオナ(ドイツ)

伊藤美誠、平野美宇 Photo:World Table Tennis


■男子ダブルス

優勝:チョ・デソン/チャン・ウジン(韓国)
準優勝:宇田幸矢/戸上隼輔
ベスト4:篠塚大登/及川瑞基、F.ルブラン/A.ルブラン(フランス)

チョ・デソン/チャン・ウジン、宇田幸矢/戸上隼輔 Photo:World Table Tennis



■女子ダブルス
優勝: 伊藤美誠/早田ひな
準優勝:シャン・シャオナ/ウィンター(ドイツ)
ベスト4:蒯曼/陳熠(中国)、セーチ(ルーマニア)/ポルカノバ(オーストリア)

伊藤美誠、早田ひな Photo:World Table Tennis



■混合ダブルス
優勝:張本智和/早田ひな
準優勝:黄鎮廷/杜凱琹(香港)
ベスト4:宇田幸矢/伊藤美誠、イオネスク/セーチ(ルーマニア)

張本智和、早田ひな Photo:World Table Tennis

【日本選手の結果(最終ラウンドの対戦記録)】

■男子シングルス
張本智和【2回戦敗退/ベスト16】1-3 向鵬(中国)
宇田幸矢【2回戦敗退/ベスト16】1-3 林昀儒(台湾)
戸上隼輔【1回戦敗退】1-3 モーレゴード(スウェーデン)
篠塚大登【1回戦敗退】2-3 陳垣宇(中国)
※及川瑞基は予選トーナメント敗退

■女子シングルス
伊藤美誠【優勝】4-2 平野美宇
平野美宇【準優勝】2-4 伊藤美誠
早田ひな【2回戦敗退/ベスト16】2-3 平野美宇
木原美悠【1回戦敗退】0-3 陳熠(中国)
※佐藤瞳は予選トーナメント敗退

■男子ダブルス
宇田幸矢/戸上隼輔【準優勝】0-3 チョ・デソン/チャン・ウジン(韓国)
篠塚大登/及川瑞基【ベスト4】1-3 チョ・デソン/チャン・ウジン(韓国)

■女子ダブルス
伊藤美誠/早田ひな【優勝】3-1 シャン・シャオナ/ウィンター(ドイツ)

■混合ダブルス
張本智和/早田ひな【優勝】3-0 黄鎮廷/杜凱琹(香港)
宇田幸矢/伊藤美誠【ベスト4】1-3 張本智和/早田ひな